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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-12-28

うつ


二年ほど前、脊柱管狭窄症の手術をした。手術はうまくいき、下肢にあった独特な痛みがとれた。しかし、足のしびれと、10分程度しか歩けないという間歇跛行の症状はそのまま残ってしまった。

2016-12-27

うらさぶる


題詞: 和銅わどう五年壬子じんしの夏四月、長田王をさだのおほきみ伊勢いせ斎宮いつきのみやつかはす時に、山辺やまのへ御井みゐにして作る歌

2016-12-25

チェルシーの唄


玉手箱からまた一つ、懐かしいものが…

45年前のチョコレートのコマーシャル・ソングです。

この曲はいろいろな歌手が歌っているようですが、私は、その当時、ベッツィー&クリスという、ハワイの女子高生のデュオが歌っていたものが好きでした。

ネットで見ると、このチェルシーの唄は、多くの歌手によって長い間… 最近まで?…あるいは今でも?… 歌われているようですが、このシモンズというデュオによるものが最初でした。

この、シモンズの二人は、高校生の頃、二人でベッツィー&クリスの真似をしていたというだけあって、彼女たちとハーモニーの感じがよく似ています。

こういう歌の魅力は、歌唱の上手下手ではなく、飛び跳ねるような、転がるような、うきうきと楽しそうな、そういう雰囲気にあるように思います。

もっとうまく歌っている歌手が何人もいたかもしれませんが、この曲はうまく歌うとかえってつまらない…
このオリジナルが一番、この曲らしい。

それでは、アナタにも…チェルシーのうた!


チェルシーの唄
歌:シモンズ

2016-12-22

霧立ち渡る


大野山おほのやま 霧立ち渡る わが嘆く
息嘯おきその風に 霧立ちわたる

山上憶良やまのうえおくら:万葉集

注)息嘯おきそ = ため息

2016-12-18

中原中也「老いたる者をして」(空しき秋)


「在りし日の歌」より




老いたる者をして


━━━「空しき秋」第十二


老いたる者をして静謐せいひつうちにあらしめよ
そは彼等こころゆくまで悔いんためなり

吾は悔いんことを欲す
こころゆくまで悔ゆるはまことたまを休むればなり

あゝ はてしもなくかんことこそ望ましけれ
父も母も兄弟はらからも友も、はた見知らざる人々をも忘れて

東明しののめの空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく、、、、小旗の如く涕かんかな

あるはまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海のの風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……


反 歌

あゝ 吾等怯懦われらきょうだのために長き間、いとも長き間
あだなることにかゝらひて、涕くことを忘れゐたりしよ、げに忘れゐたりし
 よ……


[ 空しき秋二十数編は散佚して今はなし。その第十二のみ、諸井三郎の作曲によりて残りしものなり。]

中原中也 1938 「在りし日の歌」



注)静謐:静かで落ち着いていること
注)涕:なみだ 涙を流して泣く
注)東明の空:夜明け前に茜色にそまる空
注)怯懦:臆病で気が弱いこと
注)12/19 改訂:前稿に、筆者の誤記に加え出典との差異が目立ったため、タイトル、字配り、改行、かなづかい、旧字体、傍点、などを極力出典に近い形に改め、原典・出典を明記。
  ルビについては、出典にはないものを3箇所加筆

出典:中原中也全詩集 P.182 1972 角川書店


改訂:2018.05.20 記事タイトル変更(空しき秋)を併記 レイアウト更新
:2018.11.23 アイコン不具合修正 行間微調整


2016-12-17

田子の浦ゆ(田児の浦ゆ)

 

題詞:山部宿禰赤人やまのべのすくねあかひと不尽山ふじさんのぞみし歌一首 短歌をあはせたり
   反歌

2016-12-15

J-M.Luisada「主よ、人の望みの喜びよ」


一年ほど前、この曲のルイサダの演奏を初めて聴いた。
その時は好感が持てず、この演奏をもう一度聞くことは、たぶんはないだろうと思った。

今日、他の演奏者によるこの曲のタイトルを見た時、ふと、ルイサダの演奏を思い出した。

ルイサダはあの演奏で、広く受け入れられているもの、あるいは私がそう思っているもの、とは、何か別の解釈あるいは表現をしていたのではないか… そんな思いがした。

冒頭の、ゴォーンと響く低音… その印象が強く残っていて、それが、何か違うものがありそうだと思わせた。

あらためて聴く。

∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴

この曲、当然、喜びを歌っているのですが、それは天真爛漫な生まれながらに得られる喜びではなく、苦悩、試練、犠牲、などの先に、更になお備えられている喜び… それを歌っているのだと思います。

ルイサダが、左手で、低く重くゴーン、ガーンと叩く音が心の奥に広がり、そのことを改めて思い、目を覚まされたような気がします。


左手は… 呻吟。
右手は………… 天使。



J.S.Bach "Herz und Mund und Tat und Leben, BWV 147"
(Arranged for Piano by Myra Hess)
Pf: Jean-Marc Luisada
6-8 December 2011, Ohga Hall, Karuizawa, Japan

注)この曲を Youtube 等でストレートに聴くと、殆どの再生装置で低音不足となり、この演奏の良さが伝わり難いと思います。
我が家の再生装置も同様で、私は、イコライザ(トーンコントロール)で低音を持ち上げ、目の前にピアノがあるかのようなバランスにして聴いています。

2016-12-10

野いちご


昨日、近くの駅前広場で。

2016-12-07

藤 圭子さん「遠くへ行きたい」改正版


大昔、ジェリー藤尾さんの歌うこの曲がヒットして、毎週のようにテレビで放映され、よく聞いた。

2016-12-06

ここにいてはいけない


食欲はない… がお腹はすく。でも食べたくない。朝起きてコーヒーを飲む、朝食は食べたくないから食べない… 1時を過ぎても、昼食を食べたくない。しかし、……

2016-12-05

むろの木見むごとに

 

題詞: 天平てんぴやう 二年庚午かうご の冬十二月、太宰帥大伴卿だざいのそちおほともきやう みやこ に向ひて道にのぼる時に作る答歌五首
   その二

2016-12-04

R. M. リルケ 「レクヰエム」


堀 辰雄「風立ちぬ:終章 死のかげの谷」 より

十二月十七日
……
けふも一日中、私は暖爐の傍らで暮らしながら、ときどき思ひだしたやうに窓ぎはに行って雪の谷をうつけたやうに見やっては、又すぐに暖爐に戻って来て、リルケの「レクヰエム」に向かっていた。未だお前を静かに死なせておかうとはせずに、お前を求めてやまなかった、自分の女々しい心に何か後悔に似たものをはげしく感じながら・・・・


私は死者達を持つてゐる、そして彼等を立ち去るが儘にさせてあるが、
彼等が噂とは似つかず、非常に確信的で、
死んでゐる事にもすぐ慣れ、頗る快活であるらしいのに
驚いてゐる位だ。只お前――お前だけは歸つて
来た。お前は私を掠め、まはりをさ迷ひ、何物かに
衝き当る、そしてそれがお前のために音を立てて、
お前を裏切るのだ。おゝ、私が手間をかけて學んで得た物を
私から取除けて呉れるな。正しいのは私で、お前が間違つてゐるのだ、
もしかお前が誰かの事物に郷愁を催して
ゐるのだったら。我々はその事物を目の前にしてゐても、
それは此處に在るのではない。我々がそれを知覺すると同時に
その事物を我々の存在から反映させてゐるきりなのだ。


十二月十八日
……
……
私はなんだか急に心細さうに雪を分けながら、それでも構はずにずんずん自分の小屋のありさうな方へ林を突切って来たが、そのうちにいつからともなく私は自分の背後に確かに自分のではない、もう一つの足音がするやうな気がし出してゐた。それはしかし殆どあるかないか位の足音だった・・・・
 私はそれを一度も振り向かうとはしないで、ずんずん林を下りて行った。
さうして私は何か胸をしめつけられるやうな気持ちになりながら、きのふ讀み畢へたリルケの「レクヰエム」の最後の數行が自分の口を衝いて出るがままに任せてゐた。


歸つて入らつしやるな。さうしてもしお前に我慢できたら、
死者達の間に死んでお出(い)で。死者にもたんと仕事はある。
けれども私に助力はしておくれ、お前の気を散らさない程度で、
屡々遠くのものが私に助力をしてくれるやうに――私の裡で。

Rainer Maria Rilke 1908 "Für eine Freundin"
堀 辰雄 1938「風立ちぬ」より

注)…… の箇所 複数行の省略

2016-12-01

スリー・グレイセス「山のロザリア」


浦島太郎の懐メロ・・・と云われてしまえばそれまでですが、このスリー・グレイセスの歌、実は、きわめて大きな特色、優れた点、があると思うのです。
ハーモニーが抜群!

2016-11-29

中原中也 「更くる夜」


中原中也「未刊詩篇」より

2016-11-26

中原中也 - 短歌「秋の野路に」


題詞:中原中也の詠みし数少なき歌より一首

2016-11-24

あはにな降りそ


る雪は あはにな降りそ 吉隠よなばり
猪養ゐかひの岡の 寒からまくに

穂積皇子ほづみのみこ:万葉集


注)あはに = 多く 深く (Ref. 学研全訳古語辞典)
注)な降りそ = 降ってくれるな
注)‥からまくに = ‥いだろうから

2016-11-21

秩父 SLと武甲山


晩秋、紅葉真っ盛りの秩父の山を所用があって訪れました。
そこで、千載一遇の機会に遭遇!

2016-11-20

2016-11-17

忘らえぬかも


人はよし 思ひむとも 玉鬘たまかづら
影に見えつつ 忘らえぬかも

倭大后やまとのおほきさき:万葉集

注)玉鬘 = 玉を糸に通した髪飾り 枕詞 :「懸く」「影」にかかる
注)…かも = …ことよ!(推量ではなく詠嘆)
注)天智天皇崩御の際に詠んだ歌

2016-11-14

中原中也「幻影」


中原中也「未刊詩篇」より

2016-11-13

野辺の秋萩いたずらに


高円たかまとの 野辺のへ秋萩あきはぎ いたづらに
咲きか散るらむ 見る人無しに

笠金村かさのかなむら:万葉集

2016-11-12

中原中也「秋日狂乱」


中原中也「未刊詩篇」より

2016-11-10

忍びかねつも


世間よのなかは つねかくのみと かつ知れど
痛きこころは しのびかねつも

大伴家持おほとものやかもち:万葉集

注)かつ知れど = 知っている一方
注)…かねつも = …できないことよ!

2016-11-07

わが待つ君は


題詞:柿本朝臣人麻呂かきのもとのあそみひとまろにし時に、つまの、依羅娘子よさみのをとめ の作りし歌二首 その一

続・帰れ「のいっしゅさん」のブログ


悲しい知らせに、今日も、朝から泣いてしまっています。



この夏に書いた記事  "帰れ「のいっしゅさん」のブログ" で、その素晴らしさに少しだけ触れたブログ。
病を得て入退院し、ブログの更新が途絶え、それが気がかりで、一日も早い復活を願い続けてきたブログ。

今朝、自分のブログの引越準備でネットを検索していて、のいっしゅさんのブログタイトル「田舎OL雑記帳・・・」が目に留まり、アクセスしてみました。

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のいっしゅさんの御令妹が、同じタイトルのブログを造って書かれた "ブログ閉店のお知らせ" でした。

「姉が天に召されました。4/21 43歳でした。」と書かれていました。

 ……
 ……
 …… 安らかな眠りでありますよう、心からお祈り申し上げます。

30代前半に胃がんを手術で克服されてから、食の大切さに目覚めてブログを立ち上げた、と書かれていました。
抗がん剤治療中も、体調が許す限りブログを更新しようと、買い物に行き、料理をしていたとのこと。

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病については体調が悪いと簡単に触れるだけ、自らの多彩な才能はおくびにも出さず、ひたすら前向きで明るいブログ。
病の不治の不安と闘病の辛さを払拭し、自らを、前にまえにと牽引するかのようなブログだったのでしょうか。
あの、かる~く明るい、それでいて節度と抑制のよく効いた文面は、決して容易に得られるものではないと思っていましたが、その通りでした。
強い意志と、自らをコントロールする能力、才能、それに希望、それらが備わって初めてできたものであることが判りました。

逆境にあっても、ひたすら前を向いて生きることの大切さ素晴らしさ、を教えて頂きました。

のいっしゅさん、すばらしいブログを、ありがとう。
どうぞ、安らかに…


関連記事リンク →  帰れ「のいっしゅさんのブログ」
        →「わが待つ君は」



改訂:2018.05.03 リンク「わが待つ君は」追記 他レイアウト更新
   2018.07.15 リンク記事タイトル表記変更 我が待つ → わが待つ
   2019.11.21 "帰れ「のいっしゅさんのブログ」" へのリンク追記



2016-11-06

秩父の山へ


今日は、久し振りの遠出をして、電車を乗り継ぎ、秩父の山へ行ってきました。

2016-11-04

2016-11-02

織るもみち葉に

 

題詞:大津皇子おほつのみこの御歌一首

2016-10-31

咲きてありやと


かくのみに ありけるものを 萩の花
咲きてありやと 問ひし君はも

余明軍よのみやうぐん:万葉集

注)大伴旅人が亡くなった際に詠んだ挽歌
注)はも = つよい詠嘆

2016-10-28

G・ヴェルディ「リゴレット」

これもティーンエージャーの頃、つまり大昔、東京文化会館がオープンした年、バリトンの栗林義信さんが留学中のイタリアから、「リゴレット」に出演するために帰国する、ということが文芸欄の大きなニュースになった。
運よくその入場券を手にできた私は、新装なったホールへ。
当時は、オーケストラがコンサートをやるにも、日比谷公会堂や共立講堂などしかなかったので、この音楽専用の新しいホールの形と響きは衝撃的だった。

そのリゴレット… ジルダを歌ったソプラノが誰だったのか思い出せない。
当時の第一人者 (?) と思われた三宅春江さんではなく、もう少し若手の方だったと記憶している。
良く響くホールの私の席に、予期に反して、コロラトゥーラとはこういう声のことかと思わせる、美しい歌声が届いた。

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実は、私はその少し前ごろから、その当時の日本の〝クラシックの声楽" が嫌いになっていた。
ラジオやテレビで聞く多くの歌手が、喉に力が入って、無理に声を響かせようとしているかのようで、子音が消え、アーオーエーと母音ばかりが響く。どんな歌詞なのか判らないだけでなく、歌っているのが、日本語なのかイタリア語なのかさえ、にわかには判りにくい。
言葉と縁を切った、こもった楽器のようになってしまった ”歌声” には興味が持てず、FM 放送のオペラアワーなどで聞く、多くの外国人歌手たちの歌とは別物のように思えた。
事実、それより少し前、グノーの「ファウスト」の日本語歌詞による公演を見に行ったことがあった。
日本語だからストーリー展開が判って楽に音楽が楽しめる、そう思って気軽に、粗筋にもろくに目を通さずいったのだが… 始まると、ところどころで日本語の単語らしいものが聞こえるだけで、歌詞から、何かまとまった意味を聞き取ることはできなかった。

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リゴレットでは、ジルダの歌う「慕わしい名前」と、リゴレットの歌う「悪魔め、鬼め」、この二つのアリアと、四人の登場人物がそれぞれ異なった歌詞を歌って、一つのコーラスになる「四重唱」が、しっかりと心に焼き付いて、今日に至るまで、オペラというと必ずこれを思い出すようになった。

∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴

ここでは、私の好きなドイツのソプラノ、クリスティーネ・シェファーが演ずるジルダのアリア「慕わしい名前」。


Giuseppe Verdi "Caro nome"
From Opera "Rigoletto"
Christine Schäfer (sop)
Edward Downes (cond), Royal Opera House (orch)

2016-10-22

雨隠り


題詞:大伴家持おほとものやかもち の秋の歌四首
   (その三)

2016-10-19

憂しとやさしと思へども


世間よのなかを しとやさしと 思へども
飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば

山上憶良やまのうへのおくら:万葉集

注)憂し = わずらわしい、つらい
注)やさし = 身も細る、たえがたい

2016-10-17

Joan Baez「Donna Donna」


60 年代の初めころ、ティーンエージャーだった私は、自分で組み立てたポケットラジオのイヤフォーンで、ほとんど毎晩深夜放送を聴いていた。
NHKの第二放送だったと思う、寺山修司氏の語りで音楽を聴く番組があって、そこで初めてこの曲を聞いた。

2016-10-15

中原中也 「曇つた秋 2」


中原中也「未刊詩篇」より

2016-10-13

うらぶれ立てり


く川の 過ぎにし人の 手折たをらめば
うらぶれ立てり 三輪の檜原ひばら

柿本人麿かきのもとひとまろ:万葉集

注)行く川の = 枕詞;過ぎさった人・物にかかる
注)過ぎにし人 = 亡くなった人
注)‥らめば = ‥らなかったので(已然形)
注)三輪の檜原 = 神聖な三輪の地の檜の原(檜の枝で髪を飾ると霊力を取り込めるとされた)

2016-10-11

中原中也「修羅街輓歌 IIII」


中原中也「山羊の歌」より




修羅街輓歌

関口隆克に


      IIII


いといと淡き今日の日は
雨 蕭々しょうしょう と降りそそ
水より淡き空気にて
林の香りすなりけり。

げに秋深き今日の日は
石の響きの如くなり。
思い出だにもあらぬがに
まして夢などあるべきか。

まことや我は石のごと
影の如くは生きてきぬ……
呼ばんとするに言葉なく
空の如くははてもなし。

それよかなしきわが心
いわれもなくてこぶしする
誰をか責むることかある?
せつなきことのかぎりなり。


中原中也 1934 「山羊の歌」



出典:中原中也全詩集 P.108 1972 角川書店


注)輓歌 = 挽歌
注)蕭々 = もの寂しく感じられるさま


改定:2018.06.19
題名使用数字を変更し原典と整合 IV → IIII
レイアウト更新 関連記事リンク追記


関連記事:
 「修羅街輓歌 序歌」


2016-10-08

中原中也 「秋の日」


「在りし日の歌」より

改訂:2019.10.08 旧字旧かなづかひ     

2016-10-07

お知らせ


当ブログへの接続に関するお知らせです。

 * ブログのアドレス(URL)を HTTP: から HTTPS: に変更しました。

その結果、大変なことが起きてしまいました。
いろいろな記事に、たくさん頂いていた、貴重な「いいね!」のカウント数が全部リセットされ、”0” になってしまいました。
これは私自身の励みであっただけでなく、その記事に書かせて頂いた方々への大切な、賞賛、感謝、はなむけ、の結実であったのですが、その数字が消えてしまいました。m(__)m。

今まで、それぞれの、いいね!をくださった方々には深くお詫びいたします。
ご容赦ください。
これに懲りず、私の糧「いいね!」を、更にクリック頂けますようお願いします。


 * URL の変更について

URL が変わっても、アクセス方法は何も変わりません。旧URLにアクセスしても自動的に新しい URL に接続されるので、変更を意識する必要は全くありません。
従って、本来であれば、このようなお知らせをする必要もないのですが、当サイトに不具合が起きたためお知らせしている次第です。


* 接続時に、「return-2-dust.blogspot.jp では、デバイスの現在地情報が必要となります」と表示されることがある件

これは、スマートフォンで接続した場合に、使用しているブラウザーの設定状況により表示されたり、されなかったりします。
当ブログが Google に属する Blogger というサイトにあるため、Google の基本仕様と思われる設定により、他の Google アプリ同様、現在位置情報を要求するようです。
決して、ブログ・オーナーである私がその情報を要求しているわけではありません。
もし、現在地情報要求が「許可」された場合でも、Google がそれを利用をすることはあっても、私はその位置情報を知ることもできません。
つまり、Google は、私のブログの URL 名をかたって現在地情報を要求し、自分の好き勝手に利用しようしていると言えます。
当ブログの設定とHTMLをどういじっても、これを回避することはできません。
まことに腹立たしいかぎりで、これだけでもほかのブログに引っ越したくなりますが・・・残念ながら、未だ、これならというサイトが見つかっていません。


 * その他

当ブログをご覧頂く上で、何らかの不具合や、ご要望などがございましたら、コメント欄より、どの記事でも結構です、ご連絡頂けますようお願い致します。
スマートフォンの場合、それぞれの端末の画面サイズやOS、ブラウザーとその表示設定などによって、閲覧環境は大きく異なります。
私の場合、iPhone の動作環境での当ブログ表示内容は全くチェックできていないので、ご覧頂く皆様からフィードバックを頂けないと、例え不具合があっても対応できません。
どうか、お気軽にコメントを頂けますようお願いします。

∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴

 以下蛇足:
HTTPS は、Goole のブログサーバー Blogger 上にある当ブログと、インターネットを通じてそれに接続するすべての端末(パソコン、スマートフォン)との間で、通信内容を暗号化して通信を行う接続方式です。
金融機関のサイトはもちろん、Google, Facebook, Yahoo.com(USA), Amazon などはすべての接続を HTTPS: で行っています。
それに比べ、楽天やYahoo!ジャパン等は、ログイン画面や買い物かご画面になって初めて HTTPS: に切り替わります。

当ブログでは、暗号化が必要になる通信は特にないとは思いますが、インターネット回線上で情報を盗んで攻撃してくる、なりすましとか、悪質な嫌がらせやいたずら、などに対しては HTTPS 接続によって安心感を得られると思います。

2016-10-04

痛き恋


題詞:太宰帥大伴卿だざいそちおほともきやうみやこのぼりし後に、沙弥満誓さみまんせい、卿におくる歌二首 その二

2016-10-03

2016-10-02

友が残してくれた写真集


逝ってしまった親友が、およそ20年前に贈ってくれた、宝物の写真集です。

立原道造「或る風に寄せて」


詩集「暁と夕の詩」より

2016-10-01

秋風寒み


題詞:つきたち 移りて後に、秋風を悲嘆して 家持やかもちが作る歌一首

2016-09-29

2016-09-26

海人の釣船


題詞:角麻呂つのまろが歌四首 その三

2016-09-23

アル・ジョルスン "アニバーサリー・ソング"

映画「ジョルスン物語」からこの歌を歌うシーンのクリップ。
ジョルスン役はラリー・パークス (Larry Parks)、歌声はジョルスン本人の吹き替え。妻の役はイヴリン・キース(Evelyn Keyes)、歌手ジョルスン育ての親でマネージャーの役はウィリアム・デマレスト(William Demarest)。

2016-09-20

船の跡なきがごと


題詞:沙弥満誓さみまんぜいの歌一首

2016-09-13

野辺の秋萩な散りそね

題詞: る本の歌にいは



高円の 野辺の秋萩 な散りそね
  君が形見かたみに 見つつしのはむ



詠み人未詳:萬葉集 233



注)高円=たかまど, 高円山
注)な散りそね=散らないでほしい


出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1999 小学館
  :岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店


改訂:2019.10.11 レイアウト更新, 改題, ほか



中原中也 「一つのメルヘン」


「在りし日の歌」より

友 逝く


同じ中学校に通い、以来数十年、文通が続いていた親友が、逝った。

2016-09-12

李香蘭 映画 「私の鶯」


太平洋戦争末期、あの忌まわし時代に、特に国威発揚もしないこのような音楽映画が作られていたことを知って大変驚きました。

2016-09-10

なでしこ


題詞:また 家持やかもちみぎり瞿麦なでしこが花を見て作る歌一首

2016-09-06

F. シューベルト 「冬の旅」より「菩提樹」


フィッシャー=ディスカウが歌った、シューベルトの歌曲集「冬の旅」、我が家では長い年月にわたって、モノーラル LP、カセットテープ、CD、LD、と様々な媒体で聞いてきた。
ペーター・シュライアーによる全曲ライブも聴きに行った。

わすれ草


題詞:帥大伴卿そちおほともきやう の歌五首
(その三)

2016-09-04

2016-09-01

この照る月は


題詞:膳部王かしはでのおおきみ を悲傷する歌一首

2016-08-30

J. ゴールウェイ:ヴィヴァルディ 「ラルゴ」


J. ゴールウェイという人、その昔あこがれのベルリン・フィルのフルート奏者に合格したもののカラヤンと相容れず、第一奏者の座を蹴って飛び出したというあっぱれなジョン・ブル。で、のちにエリザベス女王より "Sir" の称号を送られる。なんと麗しい話ではないか。

2016-08-25

2016-08-22

草まくら


題詞:故郷こきやういへかへりてすなはち作りし歌三首 その一