Click Icon or Scroll up

Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-01-30

中原中也「米子」


中原中也「在りし日の歌」より

2017-01-25

G.Bècaud と M.Polnareff


ミッシェル・ポルナレフが、ブギウギのようにピアノの鍵盤を叩いている。

と、そこにジルベール・ベコーが現れる。

ポルナレフに何か声をかけ、彼が答えると、ベコーがもう一台のピアノに向かう。

そして、ポルナレフに合わせて鍵盤を叩き始める・・・

演奏にベコーが加わると、ポルナレフが、ベコーのヒット曲「そして今は」のメロディーを引き始める・・・

それに合わせて鍵盤を叩くベコー。

ポルナレフは、コンセルバトワールを首席で卒業したと聞いてもいて、どれだけ上手にピアノを弾いても、今さら驚かないが、ベコーのピアノの演奏が、これまた、プロのようにすごい!
ベコーが、よく自分の歌を、自分でピアノの鍵盤を激しく叩きながら唄っているのは知っていたが、ポルナレフに合わせてこれほど達者に引くとは …驚きです。

∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴

掛け合いの演奏がうまくいき、ベコーが「出来上がり!」…そして、「歌えよ!ミッシェル」。

そして、ポルナレフが自身のヒット曲の一つ「ロメオとジュリエットのように」を弾き、歌い始める。

驚いたように、呆然としたように、聴きいるべコー…

このころのポルナレフは本当に素晴らしい。

ポルナレフがベコーに振り向いて促すと、ベコーもピアノに向かう…

∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴


"Comme Juliette et Romeo"
「ジュリエットとロメオのように」
作詞&作曲: Michel Polnareff
歌:Michel Polnareff
Pf.:Michel Polnareff & Gilbert Bècaud

Show Bècaud
Avec Gilbert BECAUD, Michel POLNAREFF
16/10/1971

2017-01-23

春されば


春されば 木末隠こぬれがくれて 鶯そ
鳴きてぬなる 梅が下枝しづえ

山氏若麿さんしのわかまろ:万葉集

注)春されば = 春になれば 春なので
注)…そ = …ぞ〔強い断定〕
注)…なる = …ようだ〔推定〕

2017-01-21

2017-01-19

写真 2017011901



2017011901

∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴

「言葉では不明確なとき、私は写真に集中します。イメージが不十分なとき、私は沈黙に甘んじます」
 …アンセル・アダムス

出典: John Paul Caponigro Illuminating Creativity

2017-01-18

いぶせかりけり


ひさかたの 雨の降る日を ただひと
山辺やまへにをれば いぶせかりけり

大伴家持おほとものやかもち:万葉集

注)いぶせし = 気がふさぐ、ゆううつになる

2017-01-16

2017-01-13

月の船


あめの海に 雲の波立ち 月の船
星の林に ぎ隠る見ゆ

柿本人麿かきのもとのひとまろ:万葉集


2017-01-11

続・続・Joan Baez「Donna Donna」


人間の食糧にされるために、市場に運ばれる馬車の上で、自らの運命を悟って泣く子牛に向かって…

"But whoever treasures freedom like the swallow has learned to fly. "

なぜ、これでは嫌なのか?

2017-01-10

写真 2017011001



20170110

∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴

「写真はどんな道具を使って、どんな物を撮っても、結局作者の "人間" が写ってしまうと言う不思議な物です」…恩田碩昭


注)2107.1.18 記事タイトル及びレイアウト変更再録

2017-01-08

中原中也 「羊の歌 III」


中原中也「山羊の歌」より

2017-01-06

続・Joan Baez「Donna Donna」


昨秋の記事で、Joan Baez が歌う「Donna Donna」の歌詞が、Yiddish 語で書かれた原詩の英訳と一部で異なっていることについて書きました。
ここにその後の展開を記します。

2017-01-04

濁れる酒を


題詞:大宰師大伴卿ださいのそちおほともきやうさけめし歌十三首


しるしなき 物をおもはずは  一杯 ひとつき
にごれる酒を 飲むべくあるらし


笠大伴旅人おほとものたびと:萬葉集 338



注)酒を讃めし歌十三首より、その一
注)験=ためし しるし 効果(辞典) _な物=確かめられない 幽玄/霊界の事象など(U.D.)
注)…は=提題の助詞 その承ける語を話題として提示し 解答・解決・説明を求める(辞典)

出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店
参照:岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店

改訂:20171204 題詞追記 注釈補遺



2017-01-03

にほはさましを


草枕くさまくら 旅行く君と 知らませば
岸の埴生はにふに にほはさましを

清江娘子すみのえのをとめこ:万葉集

注)草枕 = 野宿や仮寝による旅
注)知らませば = 知っていたらば
注)埴生 = 赤黄色の粘土 陶器の原料 布を赤く彩る染料
注)にほは(さ)= 彩らさせ
注)…ましを = …てあげたかった
  *赤色には降魔・除厄の霊力があると考えられていた
  ( Ref. 古代祭祀研究会-古代人と赤色)

2017-01-01