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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

改訂情報:


- The Alexander Brothers : Nobody's Child リードに加筆, 一部記述変更

- ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞掲載

2018-10-15

テオドール・オーバネル「海のあなたの」


「詩集」より



海のあなたの


海のあなたの遥けき國へ
いつも夢路の波枕
波の枕のなくなくぞ、
こがれ憧れわたるかな、
海のあなたの遥けき國へ。


オオバネル ──「詩集 ししふ



Théodore Aubanel 1829-1886 "De-la-man-d' eila del mar"
上田 敏 訳 1905「海潮音」本郷書院


出典:海潮音 日本近代文学大系 52 明治大正譯詩集 1971 角川書店


注)Théodore Aubanel は19世紀中頃のフランスの詩人 近代プロバンス語を文芸に用いた(海潮音:上田敏による解説抜粋)
注)波枕=航海 波を枕に寝旅すること(出典解説者)
注)なくなくぞ=「泣く泣くぞ」で、なきながら、頭韻を巧みに用いていることに注意(出典解説者)
注)出典は全漢字にルビあり



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