いぶせくあるらむ

題詞： 大伴宿禰家持おほとものすくねやかもちの和わせし歌二首
　　　（その一）

ヘレン・ワッツ (Alto) "Music for a While"

ヘンリー・パーセル作曲 "Music for a While."
イギリスのアルト歌手、ヘレン・ワッツさんの歌で。
母音を長ーーーく伸ばしたり、単語を何度も何度も何度も繰り返したり、メロディーと歌詞が独特な構成となっているようすを譜面で追えるよう、歌詞と音符を同期した楽譜を文末に掲載しています。

中原中也（月の光は音もなし）

「未刊詩篇」より

H.ハイネ「人ふたり別れるときは」

詩集「歌の本」より

立原道造「鳥啼くときに」

詩集「優しき歌 I」より

ヘンリー・パーセル "Music for a While"

ギリシャ悲劇の最高傑作とも称される「オイディプス王」。その劇への付随音楽。
すべて知らずに犯してしまったこととはいえ、その罪のあまりの深さに、自らの目を潰してなお苦しみ抜く王に、パーセルが贈る至上の癒しの一曲。

alibi-1

アリバイ（英: alibi）または現場不在証明は、犯罪等で被疑者・被告人が犯行に関わっていないことを推認させる間接事実の一つ。ラテン語のalius ibi（他の場所に）に由来する。-ja.wikipedia
犯罪者として追われているわけではないのですが…… 来た見た居た……

幾代いくよまでにか

題詞：紀国きのくにに幸みゆきしたまひし時に、川島皇子かはしまのみこの御作つくりたまひし歌　或は云はく、「山上臣憶良やまのうえのおくらの作なり」といふ

中原中也（休みなされ）

未刊詩篇より

立原道造「朝に」

詩集「優しき歌 II」より

ポール・フォール「夏の夜」

Paul Fort: フランス詩人。だが、芸術座を設立して象徴派戯曲を上演したり、雑誌『詩と散文』を創刊して新進詩人の紹介につとめるなど、近代仏文学の興隆にあずかって力あった。（出典 解題より）

ブロックフレーテ "Praise the Lord"

朝目覚めて起き上がる前によく聴く曲のひとつで、これを聴くとなぜか元気が出ます。
ドミニク・ボワッスィ氏のブロックフレーテの演奏で "Praise the Lord" (主を讃えよ)。何でもないような風景と、なんでもないような笛の奏でるメロディー…… それが大変味わい深い。

鳴き渡るらむ

題詞：夏の雑歌　鳥を詠みき

中原中也（テンピにかけて）

未刊詩篇より：
ここには、詩としての技法も、練られた表現もなく、タイトルもなし。ストレートな言葉が炸裂します。
「テンピにかけて　燒いたろか　あんなヘナチヨコ詩人の詩」