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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-08-30

J. ゴールウェイ:ヴィヴァルディ 「ラルゴ」


J. ゴールウェイという人、その昔あこがれのベルリン・フィルのフルート奏者に合格したもののカラヤンと相容れず、第一奏者の座を蹴って飛び出したというあっぱれなジョン・ブル。で、のちにエリザベス女王より "Sir" の称号を送られる。なんと麗しい話ではないか。

2016-08-25

2016-08-22

草まくら


題詞:故郷こきやういへかへりてすなはち作りし歌三首 その一

2016-08-21

中原中也 「いのちの声 IIII」


山羊の歌より

雲隠りにき


題詞:死去しにしことを悲嘆して作る歌一首 あはせて短歌 その短歌

2016-08-14

きょうは気分が好い


昨日聴いたパティ・ペイジさんの歌から、慰めと励ましをもらったのかどうか、昨日の夕方から、何か気分がいい。といっても、この ”気分がいい” というのがどういう気分のことをいうのか、実はよく判っていないのですが……

2016-08-12

パティ・ペイジ「いつくしみ深き」讃美歌 312 番


50 年代に「テネシー・ワルツ」をヒットさせたパティ・ペイジ (Patti Page) が「いつくしみ深き」を歌った録音を……

2016-08-10

中原中也 「羊の歌 IIII」


中原中也「山羊の歌」より




羊の歌

安原喜弘に


IIII


さるにても、もろにわびしいわが心
夜な夜なは、下宿のへやに独りゐて
思ひなき、思ひを思ふ 単調の
つまし心の連弾よ……

汽車の笛聞こえもくれば
旅おもひ、幼き日をばおもふなり
いなよいなよ、幼き日をも旅をも思はず
旅とみえ、幼き日とみゆものをのみ……

思ひなき、おもひを思ふわが胸は
閉ざされて、醺生かびはゆる手匣てばこにこそはさも似たれ
しらけたるくち、乾きし頬
酷薄の、これな寂莫しじまにほとぶなり……

これやこの、慣れしばかりに耐へもする
さびしさこそはせつなけれ、みづからは
それともしらず、ことやうに、たまさかに
ながる涙は、人恋ふる涙のそれにもはやあらず……


中原中也 1934 「山羊の歌」



出典:中原中也全詩集 P.124 1972 角川書店


改定:2018.06.19 表題等原典と整合 レイアウト更新


関連記事:「羊の歌 I
「羊の歌 II」未刊
羊の歌 III


2016-08-05

宮崎民謡 「刈干切唄」


山間の激しい農作業の合間に歌われた労働歌。
峰に、谷に、どこまでもどこまでも、果てしなく響き渡る歌声と土の香りを期待するのだが、今まで、そういう歌唱には残念ながら巡り合えなかった。
しかし…… ブラヴォー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

2016-08-02

土居裕子さん 「せみ・ミーセ・せみの歌」


改訂:2020.04.25 埋込ビデオリンク更新レイアウト更新

今年もまた、ミーセの子供たちの声がにぎやかになってきました。それでは、作詞作曲歌唱 土居裕子「せみ・ミーセ・せみの歌」を。これは音楽家土居裕子さん渾身の、そう思える、感動の力作。Bravissima !!!

2016-08-01

H.ハイネ / F.シューベルト「彼女の像」


歌曲集「白鳥の歌」より第 9 曲、ハイネの詩による「彼女の像」





彼女の像

君が姿を 夢に見たり
優しきおもに 呼吸いきは通いぬ
めぐしき口は 微笑えみをたたえ
悲しき眼には 涙光りぬ
我がまなこにも 涙流れぬ
かくてもまことか 君いまさぬは


    ハインリッヒ・ハイネ作詞 門馬直衛訳



出典:シューベルト「三大歌曲集」付録 1961 東芝音楽工業




F.Schubert "Ihr Bild" aus Schwanengesang
Bar: Dietrich Fischer=Dieskau
Pf: Gerald Moore


改訂:2017.08.29 ルビ表示方法及びレイアウト変更
2018.05.29 誤植訂正 レイアウト更新 リード加筆
2019.01.14 末梢表記訂正 歌詞出典記載
2020.06.24 記事タイトル表記変更→H.ハイネ / F.シューベルト