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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

改訂情報:


- 二人乗り自転車の歌 重要: たくさん分かち合う→運命を共有する (韻に託けて文法無視で意訳した前訳を改訂)

- ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞追記

2016-08-19

中原中也 「心象 II」


山羊の歌より





心象 II

亡びたる過去のすべてに
涙湧く。
城の塀乾きたり
風の吹く

なび
丘を越え、野をわた
憩ひなき
白き天使のみえ来ずや

あはれわれ死なんと欲す、
あはれわれ生きむと欲す
あはれわれ、亡びたる過去のすべてに

涙湧く。
み空の方より、
風の吹く

            中原中也 1934「山羊の歌」より



改訂:2021.07.29 レイアウト及びアイコン埋込リンク更新


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