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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-08-21

中原中也 「いのちの声 IIII」


山羊の歌より



  いのちの声 IIII


    ゆふがた、空の下で、身一点に感じられれば、万事に於て文句はないのだ。



                     中原中也 1934「山羊の歌」より



2016.8.21 18:25



改訂:2021.07.29 レイアウト更新



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