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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

改訂情報:


- 二人乗り自転車の歌 重要: たくさん分かち合う→運命を共有する (韻に託けて文法無視で意訳した前訳を改訂)

- ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞追記

2017-09-27

土のちり( Uriah):ダビデとウリア

 

ブログオーナーのニックネームに英名を追記し、必要に応じてそれぞれを単独で、あるいはカッコ内に併記して、表示するようにします。

  新しい名前は: 土のちり (Uriah)




まず従来の、土のちり について、創世記を引きます。

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旧約聖書 創世記 2章7節 及び 3章17-19節:

2:07 主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。
そこで人は生きた者となった。

3:17 更に人に言われた、「あなたが妻の言葉を聞いて、
食べるなと、わたしが命じた木から取って食べたので、
地はあなたのためにのろわれ、
あなたは一生、苦しんで地から食物を取る。

3:18 地はあなたのために、いばらとあざみとを生じ、
あなたは野の草を食べるであろう。

3:19 あなたは顔に汗してパンを食べ、ついに土に帰る、
あなたは土から取られたのだから。
あなたは、ちりだから、ちりに帰る」。

口語訳旧約聖書(1955年版)

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ニックネームに新しく併記される文字列のうちの "Uriah" は旧約聖書の登場人物の名前、ウリヤ または ウリア。
ローマ字で書いているのは、カタカナ表記が上記二通りあって煩わしいこともあり、より詳しい英語名 Uri'ah the Hittiete に近い表記としました。

このウリヤという名前については、最近思いついたものではなく、ずいぶん昔からのこだわりがあります。ブログ開始当初にも「土のちり」にするか「ウリヤ」にするか迷った経緯があります。

なぜ、ウリヤかというと… 簡単には書けない… 読んでくださる方々を傷つけたり不快な思いをさせたりしてしまいそうで…
でも、これを書かなければ、ブログを書いている意味はなくなるので、なるべく簡潔に書きます。

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旧約聖書のおどろおどろしい内容は無視しているので、それらが極悪であったりどんなに罪深かろうが、私は、ほとんど意に介しません。
しかし、ダビデの犯した罪は、メシアによらなければ救いようのない人間の、その罪の歴史を描いたような旧約の世界にあっても、これは特異で、第一級謀殺、そして極めて卑劣、かつ汚らわしい。

そして、イエスを「ダビデの子」と呼ぶことは、イエスを褒め称える根拠としてダビデの名をあげ、結果的にあるいは意図的に、ダビデをイエス以上に褒め称えていることであり、極めて不快。私の、大きな躓きの石でもあります。

イエスが活動していた頃のユダヤで、イエスを「ダビデの子」とよんで褒め称えたのは、その民族の、その時代の、人々の歴史認識の表れであったろうと思います。
そして、イエスの教えがまだ正しく理解されていない状況で言われた言葉、それが福音書にも記載されている、のだと私は考えます。

もう、21世紀。イスラエルからは遠く離れたこの国で、未だに、ダビデの子イエスは~、とのたまう記述を目にします。

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戦場で戦っている自らの軍隊の兵士ウリアの妻と姦淫の罪を犯し、それをごまかそうと画策し、画策が失敗に終わると判ると、夫である兵士ウリアを戦場の最前線に送り敵に討たれて殺されるように計れ、と戦場の司令官ヨアブに命ずることにする。
そして、こともあろうに、その殺人計画の指令の手紙を、ほかの誰でもないウリア自身に持たせてヨアブに届けさせた。

忠実な兵士 Uriah は、当然、違うことなく手紙を届け、与えられた任務を命を賭して遂行する。
ダビデもまた当然、ウリヤのその忠誠心を知りぬいていた。だからこそ、それを利用したウリヤ殺害の謀略を立てた、自分の罪を隠すために。これ以上の裏切りがあろうか。
ダビデに忠実であったが故に命令に従い、ダビデを守るため激しい戦闘に挑み、ダビデによって孤軍奮闘を仕組まれ、殺された。

このことのために、主によって遣わされたナタンが、ダビデに言う;
「あなたはヘテ人ウリヤを剣で打ち、その妻を自分の妻にした。あなたが彼をアモン人の剣で切り殺したのだ。」(IIサムエル 12-9)

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イエスが、ダビデの子ではない、といっているのではありません。ダビデの家系に生まれた子であることは確かです。
しかし、福音書によれば、同様に、ヨセフ、アブラハム、アダム、等々、の子であり、そして、神の子なのです。
したがって、ダビデの子などと呼ぶ必然性は全くないのです。
そして、究極的には、それらの個々の人名に意味はなく、ただただ、神の子であるべき。
福音書を引きます。

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マタイによる福音書 22章 42~45節

42「あなたがたはキリストをどう思うか。だれの子なのか」。
彼らは「ダビデの子です」と答えた。

43 イエスは言われた、「それではどうして、ダビデが
御霊に感じてキリストを主とよんでいるのか。

44 すなわち
『主はわが主に仰せになった。
あなたの敵をあなたの足もとに置くときまでは、
わたしの右に座していなさい』

45 このように、ダビデ自身がキリストを主と呼んでいる
なら、キリストはどうしてダビデの子であろうか。」

口語訳新約聖書(1954年版)

注)主 = ここでは 創り主たる全能の神
注)わが主 = ここでは 救い主 メシア 神の子 キリスト
注)主の右の座 = 神の一人子なるキリストの座

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それでもなお、「ダビデの子イエス」と呼びますか? … Uriah




Pieter Lastman 1619 "David handing over a letter to Uriah" -en.wikipedia
ピーター・ラストマン 1619 「ダビデ、ウリアに手紙を渡す」 -en.wikipedia


Ⅱ サムエル記 11章 14-15節

14 朝になってダビデはヨアブにあてた手紙を書き、ウリヤの手に託してそれを送った。
15 彼はその手紙に、「あなたがたはウリヤを激しい戦いの最前線に出し、彼の後から退いて、彼を討死させよ」と書いた。

口語訳旧約聖書(1955年版)



関連記事:「嘘は罪 - It's a Sin to Tell a Lie」
     「実証:ダビデの大罪を隠蔽するキリスト教会」
     「改訂: 新改訳聖書(いのちのことば社)誤記?欺瞞?」



改訂:2017.09.27 ナタンの言葉 追記
2017.09.28 末梢用語変更
2017.09.28 注釈 主の右の座 追記 他誤記訂正
2017.10.02 ニックネイム文字間記号変更 ・→ -(ハイフン)フォント変更 文字サイズ微調整
2018.12.17 記事中の表示の変遷(ブレ)を反映し "土のちり(Uriah Dust)" に再変更/統一
2018.12.21 挿入写真リンク切れ修正 細部表現変更及び加筆 他誤植脱字修正 レイアウト更新
2019.02.18 タイトル変更
2019.03.08 末梢表現変更
2019.04.19 加筆→ダビデの家系に生まれた子であることは確かです; スクリーンネイム変更 土のちり (Uriah Dust)→土のちり (Uriah)
2019.07.28 アイコン埋込リンク先誤記訂正
2020.07.05 レイアウト微調整
2023.11.13 アイコン埋込リンク先誤記再訂正



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