このビデオクリップ、録音マイクが、近くを通り過ぎる車の音も拾ってしまっていることからも判るように、リアルな、現実の情景そのまま、それ以外の何物でもありません。
それにもかかわらず…… 久々に、シュールという言葉を思い出させ、それを、映像と音にしたような、なんとも不思議な作品。
?… ?… ??… ???
まずは、クリップをご覧あれ。
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Brava !!!!!!!!
01'23''
Tenor Recorder (w/Growling): Luna Schneider
Location: Burg Sternberg, Germany
Location: Burg Sternberg, Germany
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まるで、いつか見た夢のような、失われた…時を …影を、追い求めているような、そんな気がして、意識がはるか彼方へ翔んで行ってしまいそうです。
"Growling-technique"
これをアップした、ルナ・シュナイダーさんの、一行だけのコメントが付いています:
wooo, i just discovered the "growling-technique!"
吹いている楽器はテナー・リコーダー。
この楽器、別名を、ヴォイス・フルートとも呼ばれ、人の声に近い音域と響きをもっています。
ルナさん、楽器を鳴らすために息を吹き込むのと同時に、キーに合わせて声帯を震わせ、歌うような声を出しているようです。
その結果、音域が声に近い楽器は、まるで人が唸って (growling) いる声のように、共鳴して、楽器本来の音にかぶさるように鳴っているのだと思います。
それが更に、トンネルのようなチューブに反響して、不思議な効果を醸し出しています。
そして、特筆すべきは、カメラ。これは、見事!
ヴォイス・フルートが奏でる曲の不思議なノスタルジー、それにカメラ・ワークが、シュールの衣を纏わせています。
通り過ぎる車の音も、邪魔なようでいて、実は、情景にリアリティーを与えているようです。
私にとって、これは、極めてまれな、「芸術」というあまり好きではない、いやはっきり、嫌いな言葉を、想起させる映像です。
昔の、シュールレアリスト達のわざとらしい仕掛けの遊び… 一皮むけばギリシャ神話のもじりにすぎないような見世物、等々より、ず、ず、ずうっと、面白い、すばらしい。
改訂: 9/17 Luna Schneider → ルナ・シュナイダー
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