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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-09-29

棲みわたるがね


題詞: 夏の雑歌ざふか

注)ほととぎすを褒め称える長歌「鳥をむ」を受けて詠う反歌のひとつ



  反 歌

たちばなの はやしえむ ほととぎす
  つねに冬まで 住み渡るがね

作者不明:萬葉集 1958



注)(植え)…む=〔意志•意向•決意〕…(し)よう …(する)つもりだ
注)渡る=〔自ラ四終〕(年月を)過ごす 時を送る
注)がね=〔終助〕(上代語) 事実の実現を期待する気持ちを表す …する(こと)だろう(から)


出典:新編日本古典文学全集 萬葉集 1999 小学館(全集)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館(辞典)
新日本古典文学大系 萬葉集 2000 岩波書店(大系)


改訂:
2015.02.18 出典変更,注釈改訂加筆,題詞追記,レイアウト更新




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