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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

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ホセ・カレーラス「光さす窓辺」歌詞掲載  対訳付き原語歌詞を追記 (1連のみ)

ハインリッヒ・ハイネ「いと麗しき五月」  訳詩中の "も" について加筆/仮名遣い及ルビを原典に整合

2018-06-04

中原中也「四行詩」


「四行詩」は 中原中也 "最期の詩" なり




四行詩


おまへはもう静かな部屋に歸るがよい。
煥發する都會の夜々の燈火をあとに、
おまへはもう、郊外の道を辿たどるがよい。
そして心の呟きを、ゆつくりと聽くがよい。




中原中也 1907-1937「未刊詩篇」より




出典:中原中也全詩集 P.464 1972 角川書店

注)煥發 = かんぱつ 輝き現れること



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