Click Icon or Scroll up

Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

New ! :改訂情報


ホセ・カレーラス「光さす窓辺」歌詞掲載  対訳付き原語歌詞を追記しました (1連のみ)

ハインリッヒ・ハイネ「いと麗しき五月」  この詩の訳にもある助詞 "も" について加筆

2018-06-22

ひとりや飲まむ

題詞: 大宰師大伴卿ださいのそちおほともきやう大弐丹比県守卿だいにたぢひのあがたもりのきやう民部卿みんぶきやう遷任せんにんするに贈れる歌一首



君がため みしさけ やすの野に
  ひとりや飲まむ ともなしにして



大伴旅人おほとものたびと:萬葉集 555



注)醸みし= 醸む〘四段〙酒などを作る 醸造する 飛鳥以前には蒸し米を "噛" んで酒を作ったことから(全集)
注)待酒= もてなすための酒 多くは訪ねてくる夫のために女性が用意する酒をいう(全集)
注)安(やす)の野=筑前国(福岡県朝倉郡)夜須(やす)の野(大系)
注)当時奈良にいた県守(あがたもり)が民部卿に転任し筑紫へ帰らなくなり、旅人は彼を安野で迎え祝うために醸したせっかくの酒を一人で飲むことになった(大系)


出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1999 小学館
  :岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店




0 件のコメント:

コメントを投稿

      ********** 投稿要領 **********
1. [公開] ボタンは記入内容を管理者宛に送信し即公開はしません
 (サイト劣悪仕様により当該文字列変更不能)
2. 非公開希望の場合もその旨記述しこのボタンで送信して下さい
3. 送信された記述内容は管理者の承認を経て原則公開されます
4. 反公序良俗, 政治的偏向過剰, 宣伝, 広告, スパム等は不可
      **********************************