君がため 醸みし待ち酒 安の野に
ひとりや飲まむ 友なしにして
ひとりや飲まむ 友なしにして
大伴旅人:萬葉集 555
注)詞書 = ことばがき→和語で書かれた和歌の前書き
注)醸みし= 醸む〘四段〙酒などを作る 醸造する 飛鳥以前には蒸し米を "噛" んで酒を作ったことから(全集)
注)待酒= もてなすための酒 多くは訪ねてくる夫のために女性が用意する酒をいう(全集)
注)安(やす)の野=筑前国(福岡県朝倉郡)夜須(やす)の野(大系)
注)当時奈良にいた県守(あがたもり)が民部卿に転任し筑紫へ帰らなくなり、旅人は彼を安野で迎え祝うために醸したせっかくの酒を一人で飲むことになった(大系)
出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1999 小学館
:岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店
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