マリア・カラスさん、ご指名のジョルジュ・プレートル氏の指揮で歌います。
プッチーニ作曲「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」。
プッチーニ作曲「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」。
「ジャンニ・スキッキ」は、ある大富豪一家の遺産相続にまつわる騒動を描く、プッチーニ唯一の一幕のオペレッタ。
主人公、ジャンニ・スキッキの娘、ラウレッタは、大富豪の息子である恋人が、遺産の分け前を手にすれば、結婚できるが……
幕が開き、大富豪が亡くなる。
遺言書を探し当てると、遺産の全ては修道院へ、と書かれている。
集まった遺族が大騒ぎするなか、ラウレッタは、遺族が遺産を受け取れるよう、解決を計ってあげてと、「私のお父さん」を歌い父親に哀願する。
娘の歌に負けて、お父さん、バレたら地獄行きの大罪となる一計を案ずる。
公証人をだまし、現金は遺族が公平に分配、ロバと屋敷はジャンニ・スキッキに与えるとした上、自分を罵る遺族の口も、まんまと、塞いでしまう。
喜ぶ若い二人を見て、スキッキ、観客席に向かって「情状酌量を…」と、これまた手前勝手で笑える口上を述べて幕。
主人公、ジャンニ・スキッキの娘、ラウレッタは、大富豪の息子である恋人が、遺産の分け前を手にすれば、結婚できるが……
幕が開き、大富豪が亡くなる。
遺言書を探し当てると、遺産の全ては修道院へ、と書かれている。
集まった遺族が大騒ぎするなか、ラウレッタは、遺族が遺産を受け取れるよう、解決を計ってあげてと、「私のお父さん」を歌い父親に哀願する。
娘の歌に負けて、お父さん、バレたら地獄行きの大罪となる一計を案ずる。
公証人をだまし、現金は遺族が公平に分配、ロバと屋敷はジャンニ・スキッキに与えるとした上、自分を罵る遺族の口も、まんまと、塞いでしまう。
喜ぶ若い二人を見て、スキッキ、観客席に向かって「情状酌量を…」と、これまた手前勝手で笑える口上を述べて幕。
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「私のお父さん」歌詞大意:
前半:
大好きなお父さんに、好きになった素敵な人がいて、ポルタ・ラッサ街の宝石店に行って、指輪を買うのよ、と抱負を伝える。
後半:
それが叶わないなら、ヴェッキオ橋へ行ってアルノ川に身を投じ、いっそ死んでしまいたい。
お父さん、情けを、哀れみを、私にください、と哀願。
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“O mio babbino caro”
O mio babbino caro
Mi piace è bello, bello
Vo' andare in Porta Rossa
a comperar l'anello
Sì, sì, ci voglio andare
e se l'amassi indarno,
andrei sul Ponte Vecchio,
ma per buttarmi in Arno
Mi struggo e mi tormento
O Dio, vorrei morir!
Babbo, pietà, pietà!
Babbo, pietà, pietà!
∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴
Brava !!!!!!!!!!!
“O mio babbino caro”
From Operetta “Gianni Schicchi”
Comp. Giacomo Puccini
Sop. Maria Callas
Cond. Georges Prêtre
Orch. Orchestre National de France
1965
From Operetta “Gianni Schicchi”
Comp. Giacomo Puccini
Sop. Maria Callas
Cond. Georges Prêtre
Orch. Orchestre National de France
1965
マリア・カラスさんの歌唱の際立って優れている点は、持ち前の美しい声と歌唱力だけでなく、歌詞に内在する、心の葛藤や気持ちの揺れをあぶり出して、余すところなく歌に表現する、それができる、という点だと思います。
この歌の場合、歌詞を全く解らずに聴いても、前半の、明るくうきうきと楽しそうな内容、一転して、後半の暗く悲痛な叫びと哀願、それらが生き生きと伝わってきます。
この歌は好きで、いろいろな歌手が歌うのを聴く機会がありました。
美しい声で、オーケストラにもピッタリ合わせて、さらに上手く声を響かせて、と、それぞれ素晴らしい歌い方がありました。
しかし、役柄とドラマのシチュエーション、そして歌詞、それらをトータルに表現して歌える歌手は多くはないように思います。
マリア・カラスさんの歌、端的に言えば、今、ここでこの歌を歌っているのは、マリア・カラスではなく、ラウレッタ・スキッキなのだ。そう思える歌い方だと思うのです。
そして、そうであれば、指揮者のジョルジュ・プレートル氏とは、目指す音楽性が多くの点で一致したとことと思われ、歌いやすかったであろうし、お互いの音楽を尊重し合えたことであろうと思います。
"ご指名の" 指揮者などと俗な言い方をしてしまっていますが、両者それぞれ、自己の音楽性の実現のために互いを不可欠としていたのではないかと思われます。
改訂:2017.07.29 訂正 Bravo → Brava
2019.12.27 レイアウト更新, 抹消表現変変更加筆
2020.02.15 歌唱に合わせ歌詞末梢変更
2019.12.27 レイアウト更新, 抹消表現変変更加筆
2020.02.15 歌唱に合わせ歌詞末梢変更
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