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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-07-19

こゆ鳴き渡る


題詞:小治田朝臣広耳をはりだのあそみひろみみの歌一首




ひとり居て  物 思 ものおもよひに ほととぎす
こゆ鳴き渡る 心しあるらし


小治田広耳をはりだのひろみみ:萬葉集 1476



注)…こゆ = ここを通って
注)こころ = 情け 思いやり
注)…し = 前の語を強める〔強意〕
注)…らし = 客観的事実(鳴き渡る)の原因の推量(…のだな)


出典:新日本古典文学大系 萬葉集2 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集2 1999 小学館
   岩波 古語辞典 1974 岩波書店


改訂:2017.07.21 末梢表現訂正
:2017.07.21 末梢誤記訂正
:2018.08.19 レイアウト更新 他末梢表現変更




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