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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2018-07-17

ハインリッヒ・ハイネ「君は花のごとく」


詩集「歌の本」より





君は花のごとく


わが君は花のごとくに
しとやかに清くうつくし。
わが君をうち見まもれば
なにゆゑか愁ひは湧きて、
君つねに清くめぐしく
神きみを護りたまへと
手を君の頭に置きて
祈りたき思ひ湧き出づ。




Heinrich Heine 1827 Du bist wie eine Blume aus Buch der Lieder
ハインリッヒ・ハイネ「君は花のごとく」歌の本 より:片山敏彦 訳



出典:新譯 ハイネ詩集 片山敏彦 訳 1938 新潮社

改訂:2024.05.16 誤植訂正 身→見, 旧漢字旧仮名遣いに改め出典に整合



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