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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

New ! :改訂情報


ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞を追記 (1連のみ)

ハインリッヒ・ハイネ「いと麗しき五月」 訳詩中の "も" について加筆/仮名遣い及ルビを原典に整合

2018-07-23

弟いろせと我あが見む


題詞:大津皇子のかばね葛城かづらき二上山ふたかみやまうつほふりし時に、大来皇女の 哀傷あいしょう して御作つくりたまひし歌二首 (その一)



うつそみの 人なるわれや 明日あすよりは
  二上山ふたかみやまを いろせが見む



大来皇女おほくのひめみこ:萬葉集 165




注)題詞:屍=かばね 謀反の嫌疑で自害させられた大津皇子の亡骸を "罪死の人だったので「屍」の字が使われたのであろう(体系)"
注)うつそみの=うつせみの の古形 枕詞: 世 世の人 人 などにかかる(辞典)
注)弟=いろせ 謀反の嫌疑をかけられ磐余(奈良)の自宅で自害させられた弟の大津皇子を指す
注)弟=いろせ 同母の兄弟を指す語(大系)


出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1999 小学館
  :岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店




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