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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2018-07-04

鳴き渡り行く


詞書: 吉野宮よしののみやみゆきたまひし時に、弓削皇子ゆげのみこ額田王ぬかたのおほきみおくあたへし歌一首




いにしへに 恋ふる鳥かも ゆづるはの
  御井みゐうへより 鳴き渡り行く



弓削皇子ゆげのみこ:萬葉集 111



注)詞書 = ことばがき→和語で書かれた和歌の前書き
注)古に恋ふる= 昔のことを恋い慕う(大系)
注)ゆづるは=ユズリハ の古名 トウダイグサ科の常緑高木(全集)
注)ゆづるはの 御井の上=ゆずるはの樹のある御井の上(大系)
注)御井=井戸・泉の美称(大辞林 第三版)
注)弓削皇子(天武天皇の第六皇子)と額田王(かつて天武の寵を受けた)は天武への思慕を共にし得た仲であった(大系)


出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1999 小学館
   岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店


Link:額田王の答へし歌「けだしや鳴きし





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