古に 恋ふらむ鳥は ほととぎす
けだしや鳴きし 我がおもへるごと
けだしや鳴きし 我がおもへるごと
額田王:萬葉集 112
注)題詞: 和し奉りし=答え奉った → 弓削皇子から贈られた歌に答えた
注)古に恋ふる= 昔のことを恋い慕う(大系) 亡き人を慕う(全集)
注)…む =〔仮定/婉曲〕…ような
注)けだしや =〔推量〕きっと おそらく
注)…し =〔強調〕…にちがいない
注)弓削皇子(天武天皇の第六皇子)と額田王(かつて天武の寵を受けた)は天武への思慕を共にし得た仲であった(大系)
出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1999 小学館
岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店
Link:弓削皇子から贈られた歌「鳴き渡り行く」
改訂:2018.07.04 出典変更 全面改訂
2021.01.26 誤記訂正 作者名→額田王, 注釈語義訂正 …む=…ような, リンク更新"鳴き渡り行く"
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