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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-05-25

雨の降る夜を

 

題詞:検税使 けんぜいし 大伴卿おほともきやう霍公鳥ほととぎすをよみし一首 短歌をあはせたり その短歌

 
 
 
かきらし 雨の降るを ほととぎす
鳴きてくなり あはれその鳥


大伴旅人おほとものたびと:萬葉集 1756




注)かき霧らし = カキ は天候の急激な変化を示す接頭語→空かき曇り
注)あはれ = 賞美の気持ちを表す声 (悲しみ 仏の慈悲 などを表すのは平安以降:岩波)
    = "あっぱれ" の語源と思われる(土のちり)
注)大伴 卿 = 卿 は高官に対する尊称 万葉集では大伴旅人をさすのが例


出典:新編日本古典文学全集 萬葉集2 1999 小学館
参照:岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店


改訂:2017.05.25 注釈、あはれ = → 岩波古語辞典 訳②による
加筆:2017.05.25 注釈に、あはれ = "あっぱれ" の語源と思われる(土のちり)
訂正:2017.05.26 1.日本古典文学全集→ 新編日本古典文学全集 2.万葉集→ 萬葉集
改訂:2019.11.02 レイアウト更新 題詞加筆 他



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