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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-05-06

悔しかも


くやしかも かく知らませば あをによし
国内くぬちことごと 見せましものを

山上憶良やまのうえのおくら:万葉集


出典:日本古典文学全集 萬葉集2 1999 小学館
注)悔しかも = 〔詠嘆〕悔しいことよ
注)かく… = このようなこと…
注)…ませば…まし = …ていたら…であろう
注)あおによし = 通例では奈良にかかる枕詞が ここでは国内にかる
注)国内 = 国中 ここでは筑紫の国を指すと思われる
注)…ものを = 〔感動〕…のになあ。


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