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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-05-06

悔しかも


詞書:日本挽歌にほんばんか一首への反歌はんか





くやしかも かく知らませば あをによし
国内くぬちことごと 見せましものを


大伴宿禰旅人おほとものすくねたびと:萬葉集 797


注)詞書 = ことばがき-和歌の前書のうち和語で書かれたもの,漢文で書かれたものは題詞
注)悔しかも =〔詠嘆〕悔しいことよ
注)悔しかも =〔詠嘆〕悔しいことよ
注)かく… = このようなこと…
注)…ませば…まし = …ていたら…であろう
注)あおによし = 通例では奈良にかかる枕詞が ここでは国内にかる
注)国内 = 国中 ここでは筑紫の国を指すと思われる
注)…ものを =〔感動〕…のになあ。


出典:新編日本古典文学全集 萬葉集2 1999 小学館(全集)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館(辞典)
新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店(大系)


改訂:2025.06.04 レイアウト更新, 詞書加筆



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