Click Icon or Scroll up

Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-05-13

清き山辺に


玉梓たまづさの 妹は玉かも あしひきの
きよ山辺やまへに けば散りぬる

作者不明:萬葉集 1415

出典:日本古典文学全集 萬葉集2 1999 小学館
注)玉梓の = 枕詞 一般的には 使い(便りを預かり届ける) にかかる
          ここでは、使い を送る相手としての 妹 にかけたと思われる
注)玉かも……ぬる = まるで玉みたいに……した
注)あしひきの = 枕詞 山 峰 などにかかる
注)撒けば = 散骨の意

0 件のコメント:

コメントを投稿

      ********** 投稿要領 **********
1. [公開] ボタンは記入内容を管理者宛に送信し即公開はしません
 (サイト劣悪仕様により当該文字列変更不能)
2. 非公開希望の場合もその旨記述しこのボタンで送信して下さい
3. 送信された記述内容は管理者の承認を経て原則公開されます
4. 反公序良俗, 政治的偏向過剰, 宣伝, 広告, スパム等は不可
      **********************************