人ふたり別れるときは
人ふたり別れるときは
互に手を取合い
泣き始めて
嘆息のつきないならわし。
われわれが別れたときは泣かなかった。
ためいきも吐かなかった。
さて別れた後になってから
嘆いた、泣いた。
互に手を取合い
泣き始めて
嘆息のつきないならわし。
われわれが別れたときは泣かなかった。
ためいきも吐かなかった。
さて別れた後になってから
嘆いた、泣いた。
Heinrich Heine 1827 Wenn zwei voneinander scheiden aus Buch der Lieder
ハインリッヒ・ハイネ「人ふたり別れるときは」歌の本 より:片山敏彦 訳
ハインリッヒ・ハイネ「人ふたり別れるときは」歌の本 より:片山敏彦 訳
出典:新譯 ハイネ詩集 片山敏彦 訳 1938 新潮社
注)嘆息=たんそく 悲しんだりがっかりしたりして, ため息をつくこと. また, そのため息(大辞泉)
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