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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2018-08-30

いぶせくあるらむ


詞書: 大伴宿禰家持おほとものすくねやかもちせし歌二首
   (その一)




今更に 妹にはめやと 思へかも
  ここだくむね いぶせくあるらむ


大伴家持おほとものやかもち:萬葉集 611



注)詞書 = ことばがき→和語で書かれた和歌の前書き
注)和せし歌(詞書)=笠女郎(かさのいらつめ)より贈られた歌二十四首に和せし歌
注)今更に=今はもう
注)妹=妻 恋人 姉妹
注)逢はめやと=逢は〈逢ふ・四段未然〉+め〈む・助動四段已然・推量/意思〉+や〈係助・疑問/反語〉+と〈格助・承ける語の目的〉→ 逢うことはないだろうと
注)思へかも=思へ〈思ふ・四段已然〉+かも〈係助・詠嘆/推量・第五句の「らむ」に係る〉→ 思うから…
注)ここだく=こんなにも
注)いぶせく=心が晴れない
注)…あるらむ=ある〈あり・ラ変連体〉+らむ〈らむ・助動連体・詠嘆/推量・第三句「かも」を承ける〉→ …のでしょうか


出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1999 小学館
   全文全訳 古語辞典 2004 小学館




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