
VI 朝に
おまへの心が 明るい花の
ひとむれのやうに いつも
眼ざめた僕の心に はなしかける
《ひとときの朝の この澄んだ空 青い空
傷ついた 僕の心から
棘を抜いてくれたのは おまへの心の
あどけない ほほゑみだ そして
他愛もない おまへの心の おしやべりだ
ああ 風が吹いてゐる 涼しい風だ
草や 木の葉や せせらぎが
こたへるやうに ざわめいてゐる
あたらしく すべては 生れた!
露がこぼれて かわいて行くとき
小鳥が 蝶が 昼に高く舞ひあがる
ひとむれのやうに いつも
眼ざめた僕の心に はなしかける
《ひとときの朝の この澄んだ空 青い空
傷ついた 僕の心から
棘を抜いてくれたのは おまへの心の
あどけない ほほゑみだ そして
他愛もない おまへの心の おしやべりだ
ああ 風が吹いてゐる 涼しい風だ
草や 木の葉や せせらぎが
こたへるやうに ざわめいてゐる
あたらしく すべては 生れた!
露がこぼれて かわいて行くとき
小鳥が 蝶が 昼に高く舞ひあがる
立原道造 1914-1939 詩集「優しき歌 II」より
出典:立原道造詩集 1988 岩波書店
改訂:2019.06.30 記事タイトル数字削除
2024.05.10 レイアウト微調整, アイコンLink修正
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