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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

改訂情報:


- 二人乗り自転車の歌 重要: たくさん分かち合う→運命を共有する (韻に託けて文法無視で意訳した前訳を改訂)

- ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞追記

2016-11-04

中原中也 「羊の歌 I 祈り」


中原中也「山羊の歌」より




  羊の歌


安原喜弘に


   I 祈 り

死の時には私が仰向かんことを!
この小さな顎が、小さい上にも小さくならんことを!
それよ、私は私が感じ得なかつたことのために、
罰されて、死は來たるものと思ふゆゑ。

あゝ、その時私の仰向かんことを!
せめてその時、私も、すべてを感ずる者であらんことを!



中原中也 1934 「山羊の歌」

出典:中原中也全詩集 P.120 1972 角川書店


関連記事 : 「羊の歌 II
羊の歌 III
羊の歌 IIII


改訂:2018.07.03 全面改訂し 表題 レイアウト ルビ 等 出典に準拠
2024.04.23 関連記事リンクURL修正, 詳細レイアウト変更

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