秩父の山をや今は……
題詞: 死にし妻を 悲傷 して高橋朝臣 の作りし歌一首 短歌を拼せたり その短歌
うつせみの 世の事なれば 外に見し
山をや今は よすかとそ思はむ
高橋朝臣:万葉集 482
注)うつせみの = 空蟬(蟬のぬけ殻)の連想から, 特に, はかないこの世の意の「よ(世/代)」にかかるようになった (全訳)
注)…なれば =〔接続〕だから, したがって (全訳)
注)外に見し = これまで縁もなかった(大系)
注)よすか = よすが : 頼り, ゆかり, 身や心を寄せる所(全訳)
出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店 (大系)
学研 全訳古語辞典 改訂第二版 2014 学研 (全訳)
秩父 宝登山山麓 2016.11.20 |
改訂:2020.07.04 短歌出典変更 注釈改正 レイアウト更新
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