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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-09-23

アル・ジョルスン "アニバーサリー・ソング"

映画「ジョルスン物語」からこの歌を歌うシーンのクリップ。
ジョルスン役はラリー・パークス (Larry Parks)、歌声はジョルスン本人の吹き替え。妻の役はイヴリン・キース(Evelyn Keyes)、歌手ジョルスン育ての親でマネージャーの役はウィリアム・デマレスト(William Demarest)。



原曲「ダニューブ川の漣(ドナウ川のさざ波)」、この曲を聴くと、何か、既に、生まれる前に聴いたことがあるかのような陶酔を覚えます。
そういう音楽は他にもあって、「アルルの女 第1組曲 前奏曲」などがそうなのですが・・・これが聞こえてくると、あたかも、催眠術にでもかかってしまったかのように、70年を超える歳月がリセットされ、恍惚としてしまいます。
そのメロディーに、かなり陳腐と思われる歌詞をつけたハリウッド製の歌「アニバーサリー・ソング」・・・ しかし、今、これを笑えないでいます。

自らの伝記映画で、絵に描いた餅のような夫婦の馴れ初めを、なぜか、万感の思いを込めて歌うアル・ジョルスン・・・
それはきっと、願望とその裏の悔恨を、自ら作詞して歌に託したのだろうと思います。
そうであれば、それに類する思いが全くなかったとはいえない私・・・そして、現実の夫婦像・・・さまざまな思いが交錯して、この既聴感に富んだメロディーが身に染みます。

 叶わなかった夢。 叶っても、叶わなくても・・・ はかなく消えた夢 ・・・



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Anniversary Song

Oh, how we danced on the night we were wed
We vowed our true love, though a word wasn't said
The world was in bloom, there were stars in the skies
Except for the few that were there in your eyes

Dear, as I held you close in my arms
Angels were singing a hymn to your charms
Two hearts gently beating, murmuring low
"Darling, I love you so"

The night seemed to fade into blossoming dawn
The sun shone anew but the dance lingered on
Could we but recall that sweet moment sublime
We'd find that our love is unaltered by time
 - ja.wikipedia

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黒人差別時代に活躍した歌手・俳優、アル・ジョルスンの半生を描いた 70年前 (1946年) の映画「ジョルスン物語」から、ジョルスン本人の吹き替えで歌われる「アニバーサリー・ソング」。
 
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Bravo !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

2'58"
映画「ジョルスン物語」より
「アニバーサリー・ソング」
Played by: Larry Parks
Sung by: Al Jolson


改訂:2018.09.18 レイアウト更新 一部表現変更加筆
2018.11.30 ビデオ・クリップ変更 リーダー変更
2021.01.09 注釈追記 本人の歌, 他
2021.01.26 歌詞掲載
2021.01.29 歌詞引用元変更(誤記抹消), リード変更加筆 ウィリアム・デマレスト
2021.02.09 末梢表現変更


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