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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-09-26

海人の釣船


題詞:角麻呂つのまろが歌四首 その三




風をいたみ 沖つ白波しらなみ 高からし

海人あま釣船つりふね 浜に帰りぬ

角麻呂つのまろ:萬葉集294



注)風を疾み=風が激しいので
注1)風=〔名・(体言)〕
注2)を=〔間投助詞〕 ∴「体言+を+形容詞語幹+み(接尾語)」の形で, 原因, 理由. …が…なので
注3)疾= いた〔いたし・形・語幹・激しい, 酷い〕
注4)み=〔接尾語・形容詞語幹等につき・…なので …だから〕
注)高からし = 高クアルラシ の略


出典:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1994 小学館
参照:学研 全訳 古語辞典改訂第二版 2014 学研教育出版
小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館


改訂:2021.08.03 出典変更により本文漢字かなルビ変更. 注釈内容変更. レイアウト更新



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