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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-09-20

船の跡なきがごと


題詞:沙弥満誓さみまんぜいの歌一首




世の中を 何にたとへむ 朝開あさびら
にし船の 跡なきごとし


沙弥満誓さみまんぜい:萬葉集351




注)朝開き=船が朝になって漕ぎ出すこと. 朝の船出


出典:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1994 小学館
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館


改訂:2021.08.03 出典変更により本文漢字かなルビ変更. 注釈内容変更. レイアウト更新



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