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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-09-01

この照る月は


題詞:膳部王かしはでのおおきみ を悲傷する歌一首



世の中は むなしきものと あらむとそ
この照る月は けしける

左注: 右の一首、作者不詳なり

                作者不詳:萬葉集442


注)あらむとそ = … だろうといって
注)… ける = 詠嘆。それまで気付かずにいたことに初めて気付いた気持ちを表す用法。


出典:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1999 小学館
参照:全文全訳 古語辞典 1994 小学館

改訂:2021.08.03 レイアウト更新 題詞追記 ルビ追加

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