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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-09-10

なでしこ


題詞:また 家持やかもちみぎり瞿麦なでしこが花を見て作る歌一首




秋さらば 見つつしのへと いもが植ゑし

やどのなでしこ 咲きにけるかも

             大伴家持おほとものやかもち:萬葉集464



注)秋さらば = 秋になれば
注)偲へと = 偲んでほしいと
注)けるかも = 強い詠嘆(≒ 咲いたよ!)


出典:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1994 小学館
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館


改訂:2021.08.03 出典変更により本文漢字かなルビ変更. 注釈内容変更. レイアウト更新



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