一年ほど前、この曲のルイサダの演奏を初めて聴いた。
その時は好感が持てず、この演奏をもう一度聞くことは、たぶんはないだろうと思った。
今日、他の演奏者によるこの曲のタイトルを見た時、ふと、ルイサダの演奏を思い出した。
ルイサダはあの演奏で、広く受け入れられているもの、あるいは私がそう思っているもの、とは、何か別の解釈あるいは表現をしていたのではないか… そんな思いがした。
冒頭の、ゴォーンと響く低音… その印象が強く残っていて、それが、何か違うものがありそうだと思わせた。
あらためて聴く。
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この曲、当然、喜びを歌っているのですが、それは天真爛漫な生まれながらに得られる喜びではなく、苦悩、試練、犠牲、などの先に、更になお備えられている喜び… それを歌っているのだと思います。
ルイサダが、左手で、低く重くゴーン、ガーンと叩く音が心の奥に広がり、そのことを改めて思い、目を覚まされたような気がします。
左手は… 呻吟。
右手は………… 天使。
J.S.Bach "Herz und Mund und Tat und Leben, BWV 147"
(Arranged for Piano by Myra Hess)
Pf: Jean-Marc Luisada
6-8 December 2011, Ohga Hall, Karuizawa, Japan
(Arranged for Piano by Myra Hess)
Pf: Jean-Marc Luisada
6-8 December 2011, Ohga Hall, Karuizawa, Japan
注)この曲を Youtube 等でストレートに聴くと、殆どの再生装置で低音不足となり、この演奏の良さが伝わり難いと思います。
我が家の再生装置も同様で、私は、イコライザ(トーンコントロール)で低音を持ち上げ、目の前にピアノがあるかのようなバランスにして聴いています。
我が家の再生装置も同様で、私は、イコライザ(トーンコントロール)で低音を持ち上げ、目の前にピアノがあるかのようなバランスにして聴いています。
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