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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-12-22

霧立ち渡る


日本挽歌にほんばんか一首(萬葉集 794:長歌)への反歌

注)日本挽歌 = 日本語の挽歌。直前の漢詩文に対していう。長歌一首反歌五首からなる(全集/土のちり)




大野山おほのやま 霧立ち渡る わが嘆く
息嘯おきその風に 霧立ちわたる

左注:神亀(じんき)五年七月二十一日に、筑前国守山上憶良上)ちくぜんのくにのかみやまのうへのおくらたてまつ) る。


山上憶良:萬葉集 799


注)日本挽歌 = 日本語の挽歌。以上(その直前)の漢詩文に対していう。長歌一首反歌五首からなる(全集+土のちり)

注)息嘯おきその風 = ため息で起こる風(全集)

注)神亀じんき五年七月二十一日 = 西暦一千七百二十八年九月三日。この年六十九歳。旅人の妻を失った立場に同情し、なり代わって詠み献上したことを示す(全集)



出典:新編日本古典文学全集 萬葉集 1999 小学館(全集)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館(辞典)
新日本古典文学大系 萬葉集 2000 岩波書店(大系)


改訂:
2025.03.01 レイアウト更新,リード/左注/注記を追記


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