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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2016-10-04

痛き恋


題詞:太宰帥大伴卿だざいそちおほともきやうみやこのぼりし後に、沙弥満誓さみまんせい、卿におくる歌二首 その二




ぬばたまの 黒髪くろかみ変はり しらけても

痛き こひには あふ時ありけり


沙弥満誓さみまんせい:萬葉集573



注)ぬばたまの=〔枕詞〕ぬばたまの実が黒いところから, 黒いもの, 髪, 夜 などにかかる
注)けり=〔助動詞・終止・詠嘆〕


出典:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1994 小学館
参照:学研 全訳 古語辞典改訂第二版 2014 学研教育出版
小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館


改訂:2021.08.03 出典変更により本文漢字かなルビ変更. 注釈内容変更. レイアウト更新



注)沙弥満誓さみまんせい(男)が、筑紫から奈良へ発つ 大伴旅人おおとものたびと(男)に送ったはなむけの歌の一つ
注)ぬばたまの = 枕詞;黒いものなどにかかる

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