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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

改訂情報:


- 二人乗り自転車の歌 重要: たくさん分かち合う→運命を共有する (韻に託けて文法無視で意訳した前訳を改訂)

- ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞追記

2018-05-26

やむ時もなし

題詞:大伴郎女おほとものいらつめせし歌四首
   (その二)



千鳥ちどり鳴く 佐保さほ河瀬かわせの さざれ波
  やむ時もなし が恋ふらくは


大伴郎女おほとものいらつめ:萬葉集 526


注)佐保=奈良市内を流れる河川
注)川瀬=川の底が浅く流れの速いところ
注)さざれ波=細れ波 ざわざわと細かい音を立てる波 その流れ
注)恋ふらく=《恋フ のク語法》恋い慕うこと:ク語法→動詞の名詞化=動名詞?(土のちり)

出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集12 1999 小学館
  :岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店


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