そして、歌、誰かが歌う.. 12月のある日
アニメーション・ミュージカル「アナスタシア」より、"Once Upon a December."
曲名は、歌詞の一部より;
"And a song someone sings..Once upon a december (そして、歌、誰かが歌う.. 12月のある日)"
アナスタシア…… ニコライ2世の四女で末娘(1901年6月18日生れ - 1918年7月17日没)。
その、あまりにも救いのない歴史的事実の重圧に、一縷の望みを託す穴を開けるかのように、人々の痛む心が慰めを求めるかのように…… アナスタシアは生きている…… と、彼女の生存説が広まったことが一度ならずありました。 そのような、人々の心の渇望、それに応じるかのような、悪く言えば、それに取り入るかのようなフィクションの商業映画「アナスタシア」。
より古くは、イングリッド・バーグマンとユル・ブリナー主演の同名の映画もありました。
決して観たいとは思わない映画ですが、その音楽は、架空のアナスタシアの遠い記憶をもの悲しくたどり、私に、思い出すのもつらい惨事を改めて呼び起こさせます。
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演奏はドミニク・ボワッスィ氏のテナー・ブロックフレーテ。
ブロックフレーテの音は、特に古楽器のそれは、時空を超えて響くことができる、と私は確信しているのですが、ボワッスィ氏の演奏は、いつもこの特徴を際立たせてくれます。
100年前のロシアからアナスタシアの声が聴こえるような思いがします
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Bravo !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2'20"
"Once upon a december" from Anastasia
Comp: David Newman & Stephen Flaherty
Lylics: Lynn Ahrens
Arr: B. Cerulli
Tenor Blockflöte: Dominique Boissy
Comp: David Newman & Stephen Flaherty
Lylics: Lynn Ahrens
Arr: B. Cerulli
Tenor Blockflöte: Dominique Boissy
1918年7月17日、ウラジーミル・イリイチ・レーニンの命令を受けたといわれる、殺戮実行及び証拠隠滅部隊によって、ニコライ2世夫妻と5人の子供全員は、居合わせた召使と医者共々、皆殺し、虐殺、惨殺、された。
ソ連崩壊後、エリツィン大統領は1998年に行われたニコライ2世一家の国葬で、この殺害はロシア史上最も恥ずべきページの一つであると表明した。(ja.wikipedia.org)
しかし、これはロシア史上の恥にとどまらず、ホロコーストと共に、全人類の恥。
人間には、これほどまでに残虐なことができるのだという事実を、その証拠を、少なくとも私には、突きつける。
人間の本性が悪であること、性悪説の証。
改訂:2018.05.12 誤記訂正 Alto Blockflöte → Tenor Blockflöte
2018.05.16 レイアウト変更 他
2018.06.30 作曲者に David Newman を併記
2018.05.16 レイアウト変更 他
2018.06.30 作曲者に David Newman を併記
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