Click Icon or Scroll up

Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2018-05-05

汝が初声は

題詞:夏の雑歌ざふか とりみき



ほととぎす が初声は われにもが
五月さつきの玉に 交へてかむ



作者不明:萬葉集 1939



注)…もが=〔願望〕…欲しい (大系)
注)五月の玉=五月五日の薬玉をいう。長寿を祈るため香薬を錦の袋に入れ、五色の糸で飾った。
菖蒲やよもぎ、時には橘の花や実などを緒に通すこともあった (全集)
注)交へて貫か(む)=混ぜて緒に通す
注)…む=〔意思〕しよう

出典:新日本古典文学大系 萬葉集2 2000 岩波書店
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集3 1999 小学館
   岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店


0 件のコメント:

コメントを投稿

      ********** 投稿要領 **********
1. [公開] ボタンは記入内容を管理者宛に送信し即公開はしません
 (サイト劣悪仕様により当該文字列変更不能)
2. 非公開希望の場合もその旨記述しこのボタンで送信して下さい
3. 送信された記述内容は管理者の承認を経て原則公開されます
4. 反公序良俗, 政治的偏向過剰, 宣伝, 広告, スパム等は不可
      **********************************