聖なるものと私の呼ぶ
聖なるものと私の呼ぶ 一つの追憶が
わたしの心の 一番深い底に照る、
神々の像の 大理石の白さが
聖なる林の仄昏い中に輝くように。
その往時の 浄福の思い出、
逝きし あの五月の思い出、───
白い両手に捧げられている香煙、
その側を 静かなるわが日々の生活が通過する……
わたしの心の 一番深い底に照る、
神々の像の 大理石の白さが
聖なる林の仄昏い中に輝くように。
その往時の 浄福の思い出、
逝きし あの五月の思い出、───
白い両手に捧げられている香煙、
その側を 静かなるわが日々の生活が通過する……
Rainer Maria Rilke 1896-1898
"Ein Erinnern, das ich heilig heisse" aus Die Frühen Gedichte
ライナー・マリア・リルケ 1896-1898
「聖なるものと私の呼ぶ」最初の詩集 より
片山敏彦 訳
"Ein Erinnern, das ich heilig heisse" aus Die Frühen Gedichte
ライナー・マリア・リルケ 1896-1898
「聖なるものと私の呼ぶ」最初の詩集 より
片山敏彦 訳
出典:リルケ詩集 片山敏彦 訳 1962 みすず書房
注)かみ(ルビ) = かみ【上】⑤〔名〕古い時代, 上代, 昔, 以前 (全文)
注)浄福 =〘名〙清らかな幸福 (辞泉)
注)浄福 =〘名〙清らかな幸福 (辞泉)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館 (全文)
学研 全訳古語辞典 改訂第二版 2014 学研 (全訳)
小学館 大辞泉 1995 小学館 (辞泉)
学研 全訳古語辞典 改訂第二版 2014 学研 (全訳)
小学館 大辞泉 1995 小学館 (辞泉)
改訂:2021.01.27 注釈加筆, 誤字訂正
2021.05.31 記事タイトル振り仮名廃止
2021.07.17 左注及び作者名表示順入替
2024.05.14 参照図書記載漏れ追記, レイアウト微調整, 他
2021.05.31 記事タイトル振り仮名廃止
2021.07.17 左注及び作者名表示順入替
2024.05.14 参照図書記載漏れ追記, レイアウト微調整, 他
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