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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-06-07

楝の花は


妹が見し あふちの花は 散りぬべし
が泣くなみだ いまだなくに

山上憶良やまのうえおくら:萬葉集 798

注)あふち = おうち センダン
注)…ぬべし = ぬ〔完了〕+ べし〔推量〕…してしまいそうだ
注)…なくに = …ないのに

出典:新編日本古典文学全集 萬葉集2 1999 小学館
参照:岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店


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