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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

改訂情報:


- 二人乗り自転車の歌 重要: たくさん分かち合う→運命を共有する (韻に託けて文法無視で意訳した前訳を改訂)

- ホセ・カレーラス「光さす窓辺」 対訳付き原語歌詞追記

2017-06-01

合唱団京都エコー「夏は来ぬ」


この歌はとてもいい歌唱をいくつか聴いています。
それらの中で、ハーモニーには疎い私の耳にも4声部が心地よく響く京都エコー合唱団の歌唱をピックアップしました。
多人数で歌っていても抑揚が豊かで平板にならず、フォルテでは力強くてとても魅力的です。





夏は来ぬ
 
うの花の、におふ垣根に、
時鳥ほととぎすはやもきなきて、
忍音しのびねもらす、夏は来ぬ。

さみだれの、そゝぐ山田やまだに、
早乙女さおとめが 、裳裾もすそぬらして、
玉苗たまなへうゝる、夏はきぬ。

たちばなの、かほる軒ばの、
窓近く、ほたる飛びかひ、
おこたりいさむる、夏は来ぬ。

あふちちる、川べの宿の、
かど遠く、水鶏くひなこゑして、
夕月ゆふづきすゞしき、夏は来ぬ。

五月さつきやみ、蛍とびかい、
水鶏くいななき、卯の花さきて、
早苗さなえうゑわたす、夏は来ぬ 。

 
作詞:佐佐木信綱


注)うの花 = 卯の花 ウツギの花
注)さ = 古語の サ(神稲)は田植えの意
  五月 = さ+月→ 田植えの月
  さみだれ = さ+水垂れ→ 田植えの頃の長雨
  早乙女 = さ+乙女→ 田植えする少女
  早苗 = さ+苗→ 田植えする苗 稲の苗
注)裳裾 = 着物の裾
注)玉苗 = 早苗
注)うゝる = 植うる 植える
注)立ばな = 橘
注)怠りいさむる = 勉学の怠りを戒める

注)楝 = あふち / おうち センダン
注)水鶏 = クイナ(冬鳥) 日本の古典では夜行性の夏鳥 ヒクイナ を指す
注)五月やみ = 五月闇 田植えの頃の夜
注)うゑわたす = 植え渡す 植えて田に行き渡らせる


∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴

  Bravo!!!!!!!!!!!!!!


「夏は来ぬ」
作詩:佐佐木信綱 作曲: 小山作之助 編曲:飯沼信義
合唱:合唱団京都エコー 指揮:浅井敬壹 ピアノ:藤沢篤子


Link:「夏は来ぬ - by Hue, a Korean Duo」


改訂:2022.05.22 夏はきぬ→夏は来ぬ
2024.09.09 レイアウト更新


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