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cogito ......


東明しののめ の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく、、、、、小旗の如く涕なかんかな

    或あるはまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
    海の上への風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

       中原中也「老いたる者をして」- 詩集「在りし日の歌」より

2026-07-12

ラフォルグ:ピエロオの詞


詩集「月の聖母の模倣」より





ピエロオの詞

また本ほんか。戀こひしいな、
氣障きざな奴等やつらの居ないとこ、
錢ぜにやお餅儀じぎの無いとこや、
無駄むだの議論の無いとこが。

また一人ひとりピエロオが
慢性孤濁病で死んだ。
見てくれは滑稽をかしかつたが、
 垢 抜 あかぬけのした奴やつだつた。

神様は退去おひけになる、 猪 頭 おかしらばかり残つてる。
ああ天下の事日日ひびに非なりだ。
用もひととほり濟んだから、
どれ、ひとつ「空扶持むだぶち」にでもありつかう。



Jules Laforgue 1886 "Locutions de Pierrots" de "L'Imitation de Notre-Dame la Lune"

ジュル・ラフォルグ「ピエロオの詞」 詩集「月の聖母の模倣」より:上田敏 訳


注) 猪 頭 おかしら=ちょとう, 羊頭狗肉(ようとうくにく)」の派生:見かけと中身が違うことを表す言葉であるが、転じて「猪頭」も似たような文脈で使われることがある(俗解)

注)空扶持むだぶち=実在しない(すでに辞めた家来や、本来いないはずの人数分)水増しされた人員に対して受け取る「ごまかして受け取っていた扶持」を指す隠語として使われた(俗解)


出典:上田敏全訳詩集 1962 岩波書店
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館(全文)



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