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cogito ......


東明しののめ の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく、、、、、小旗の如く涕なかんかな

    或あるはまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
    海の上への風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

       中原中也「老いたる者をして」- 詩集「在りし日の歌」より

2026-07-05

H. ハイネ「セラフィーヌ 第一歌」


詩集「新詩集」より




セラフィーヌ 第一歌


夢みがちなる夕暮の
森のうすやみさまよへば
われと肩並なめつねに行く
君が優しき姿あり。

ひらめくは君が面おもわのうすぎぬか?
はたなつかしきその面おもか?
はた、樅の樹の枝間洩もる
月のひかりのしろがねか?

流るる音のひそかなる
己おのが涙のきらめきか?
さてはまた、われと肩並なめ行くきみが
まこと泣きつつ行けるにや?



Heinrich Heine 1844 Seraphine XV aus Neue Gedichte
ハインリッヒ・ハイネ 1844「セラフィーヌ 第一歌」新詩集 より:片山敏彦 訳


出典:新譯 ハイネ詩集 片山敏彦 訳 1938 新潮社


注)面わのうすぎぬ=顔にふわりとかかる「薄絹」≒ベール(俗解)
注)はた=あるいは もしかして(俗解)
注)月の光のしろがね=月の光に照らされて輝いて見えるものをしろがね(銀)に例えた表現(俗解)




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