セラフィーヌ 第一歌
夢みがちなる夕暮の
森のうすやみさまよへば
われと肩並めつねに行く
君が優しき姿あり。
ひらめくは君が面わのうすぎぬか?
はたなつかしきその面か?
はた、樅の樹の枝間洩る
月のひかりのしろがねか?
流るる音のひそかなる
己が涙のきらめきか?
さてはまた、われと肩並め行くきみが
まこと泣きつつ行けるにや?
森のうすやみさまよへば
われと肩並めつねに行く
君が優しき姿あり。
ひらめくは君が面わのうすぎぬか?
はたなつかしきその面か?
はた、樅の樹の枝間洩る
月のひかりのしろがねか?
流るる音のひそかなる
己が涙のきらめきか?
さてはまた、われと肩並め行くきみが
まこと泣きつつ行けるにや?
Heinrich Heine 1844 Seraphine XV aus Neue Gedichte
ハインリッヒ・ハイネ 1844「セラフィーヌ 第一歌」新詩集 より:片山敏彦 訳
ハインリッヒ・ハイネ 1844「セラフィーヌ 第一歌」新詩集 より:片山敏彦 訳
出典:新譯 ハイネ詩集 片山敏彦 訳 1938 新潮社
注)面わのうすぎぬ=顔にふわりとかかる「薄絹」≒ベール(俗解)
注)はた=あるいは もしかして(俗解)
注)月の光のしろがね=月の光に照らされて輝いて見えるものをしろがね(銀)に例えた表現(俗解)
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