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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2019-12-15

鶫 真衣 さん "花は咲く"


つぐみ 真衣まい さんの歌う "花は咲く"。素晴らしい! へたな褒め言葉は無用。「花は咲く」って、なんだかよく判らない歌だったこの歌、それが、こういう歌だったかと… 素晴らしい歌唱に巡り合って初めて感じ得ました。



つぐみ 真衣まい さんは、陸上自衛隊の歌姫、ソプラノ歌手、 3等陸曹 。
その歌唱の魅力は最高、ボキャブラリーの乏しい浦太郎は言葉を失ってしまいます。
歌われる歌詞の一言ひとことの美しい発音、それと両立する美しい発声…… 。
これは、真衣さんの天賦の才能と、積み重ねられた努力によってなし得たものと思います。

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ところで、この清楚な面持ちと格別澄んだ眼差しの真衣さんが、ごくまれに、ふと見せてくれる、とても "あどけない" あるいは "無垢な" 表情が、私の大切な記憶にある誰かに似ている、と数日前に気づきました。しかしそれが誰か思い出せず、記事は書きかけのままストップしていました。
そして今日、あっ! それが誰であるか思い出しました。引っ越してくる前に受けていたヤクルトの宅配でお世話になっていたお嬢さん M さん! とても若々しく初々しく誠実な魅力いっぱいな方でしたから勝手に孫娘のイメージを重ねて "お嬢さん" と呼ぶのですが、ご主人と幼子一人の家庭の主婦。
かの地には大切な方々がほかにも……あぁ。

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この記事を書くにあたって、コンサートホールで、ということは響きの良いホールでマイクロフォンを使わずに、歌われたアリアや歌曲も聴いてみました。
音大大学院まで進んで研鑽を積んだ実力は、一流のソプラノの歌唱の域であるに留まらず、私にとって特に気になる、歌われる言葉の発音と発声は抜きんでて明瞭、歌詞の意味するところがすなおに伝わってきます。
言い換えると、歌を歌っていながら、歌詞が、言葉が、ほとんど伝わってこない歌唱がいかに多いかということでもあります。

そしてこれまでに見た全ての歌唱のビデオで、真衣さん、譜面も譜面台も用意していません。全て歌詞をも含めた暗譜で舞台に立ち、目を下に遣ることもなく歌います。数分間のなじみやすい歌といえども、ステージごとに楽団の編成が変わったりアレンジが変わったりすることもあると思うのですが楽譜は、なし…… それは、イタリア語のアリアでも、ドイツ語のリートでも。
記憶力というものも天賦の才の一部とは思いますが、そうであってもこればかりは努力が伴わないと、そして、そのための時間を費やさないと得られない成果であると思います。大変な努力家でもあるようですね。

声楽の勉強を志す方はその前に、歌とは何かについて、先輩の 土居 裕子 さんと共に、この 鶫 真衣 さんの歌声をよく聴いて学ぶべし。歌というものは、音楽的要素が、豊かな意味を持つ歌詞(詩・言葉)に伴う (従属あるいは拮抗する) ことによってはじめて感動を呼ぶことができるものだということを。
一方、歌詞の意味が解らない外国語の歌を聴いてそれを素晴らしいこと思うこともあるし、長い間それをそのまま楽しみとしていることもあると思います。しかし、注意すべきは、歌詞の意味が解らないうちは、それはメロディーや歌声の表情が好ましいという感覚であって、それによって感動を受けているのとは違います。ですから、その歌詞の意味が判ったときに、初めて感動するかも知れませんし、反対に幻滅するかも知れません。例えば、広く親しまれている「ダニーボーイ」という歌の原語歌詞の後半のように、その意味が解ると、おぞましさを覚えて耳を塞ぎたくなってしまうことすらあり得ます。

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なお、軍事アレルギー症状は全くない私は、自衛隊も軍服も共に意に介しません。もっとも、これにはイギリスの、軍隊とは無縁なブラスバンド(金管バンド)の多くが着用する軍服調の制服を見慣れたせいもあるかも知れません。
簡素な制服姿はむしろ、過美なイブニングドレスや宝飾をまとった姿に遥かに勝ります。

軍事力、軍隊、軍服、それらをただ忌み嫌う軍事アレルギーと、平和とについては、必要があれば後日改めて記します。

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Bravissima !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

04'33"
つぐみ 真衣まい さん "花は咲く"

震災復興応援ソング 花は咲くプロジェクト曲
演奏:陸上自衛隊中部方面音楽隊
指揮:中部方面音楽隊長 3等陸佐 柴田昌宜 
ソプラノ:3等陸曹 つぐみ真衣まい 陸自の歌姫
イベント名:OSAKA 防衛防災フェスティバル2019 
ATCアジア太平洋トレードセンター
2019年3月3日(日)


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国立音楽大学音楽学部演奏学科声楽専攻卒業、洗足学園音楽大学大学院修了。串田淑子、澤畑恵美、中村智子、ウーヴェ・ハイルマンに師事し声楽を学ぶ。
大学院時代に海上自衛隊東京音楽隊の定期演奏会で三宅由佳莉の歌唱に触れたこともあり、自衛隊のボーカリストに応募、2014年3月、中央音楽隊所属の松永美智子(共に自衛官候補生で入隊)とともに陸自初の声楽要員として採用された。入隊後の陸士から、鶫が先に陸曹へ進んでいる。-Wikipedia


改訂:2019.12.22 タイトルのみ変更; Prec.-1加筆
2020.01.06 タイトルの振り仮名廃止
2020.01.07 訂正 Prec.-1→Prec-1
2020.07.06 末梢レイアウト変更


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