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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2018-12-20

友呼ぶ千鳥

 

題詞: 大神女郎 おほみわのいらつめ の、 大伴宿禰家持 おほとものすくねやかもちに贈りし歌一首

 
 
 
夜中よなかに 友呼ぶ千鳥ちどり 物思ものもふと
  わびをる時に 鳴きつつもとな


大神女郎 おほみわのいらつめ:萬葉集 618




注)…と=〈格助詞・目的〉…しようとして …と思って …ながら
注)わびをる=わび〈わぶ・自動・バ行上二・連用・悲観する/なげく〉+をる〈居り・自ラ変・連体・存在する/いる/座っている〉虚しくしている 沈んでいる
注)…つつもとな=つつ〈接続助詞・継続・…続ける〉+ も〈係助詞・強意〉+ とな〈連語・…というんだんね〉鳴き続けるというんだね!


出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店 (大系)
参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館(全文)

改訂:2018.12.20 脱字訂正 思ふと→物思ふと m(_ _)m



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