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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2017-04-06

かくし咲けらば


あしひきの 山桜花やまさくらばな 日並  けならべて
かくし咲けらば はだひめやも

山部赤人やまべのあかひと:万葉集

出典:日本古典文学全集 萬葉集2 1999 小学館

注)あしひきの = 枕詞 山にかかる
注)日並べて = 何日も続けて
注)かく = このように
注)‥‥し = 強調 → かくし = こんなにも
注)はだ‥‥ = はなはだ → ここでは反語 少しも‥‥ の意
注)‥‥やも = 疑問・反語 ‥‥ を疑い否定する


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