ずい分前にその訳詩をいくつか読んだが、当時は、首を傾げ・・・解らないままだった。
かなり鈍感だったのだろうとは思うが、「純粋なる矛盾」などの訳語が引っかかって先に進めず、全体の意味が不明でリルケが何思ってこれを書いたのか解らずにいた。
今日、妻の永遠の眠りを自らのまぶたの下に宿しながら、ふと、この詩に思いが及び、改めて原詩を自分の言葉で読んだ。
Rose, oh reiner Widerspruch, Lust
Niemandes Schlaf zu sein unter
soviel Lidern.
薔薇、おゝ こよなき矛盾、よろこびよ
これほど多くのまぶたの下に 誰の眠りをも
宿すことなく。
Niemandes Schlaf zu sein unter
soviel Lidern.
薔薇、おゝ こよなき矛盾、よろこびよ
これほど多くのまぶたの下に 誰の眠りをも
宿すことなく。
Rainer Maria Rilke 1925 墓碑銘, 土のちり訳
∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥
一年前ベランダに咲いたバラ その頃、ベランダには出られなくなっていた妻に、 スマートフォンで撮ったこの写真を見せ、共に愛でた大輪の薔薇 |
初稿:2016.06.08
改訂:2017.04.26 ブログ記事「リルケの墓碑銘」初稿を改訂
1. 前書きに補足加筆
2. 原詩独文掲載
3. 訳文の変更は字体変更のみ:おお → おゝ
改訂:2017.04.26 ブログ記事「リルケの墓碑銘」初稿を改訂
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2. 原詩独文掲載
3. 訳文の変更は字体変更のみ:おお → おゝ
2018.08.05 レイアウト更新 末梢表現変更
2019.11.05 キャプションに加筆
2020.04.27 改定前記事へのアクセスをこの改訂記事へ自動転送するサイト内リダイレクトを設定
2020.07.02 サイトエラーによるコメント欄非表示を修正
2023.08.28 アイコン変更
2023.09.19 前段2行目に "全体の意味不明" の節を加筆
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