セラフィーヌ 第十五歌
日に照りて海ばらは
こんじきのごとくきらめく。
はらからよ、わが死ぬ日、
海ばらにわれを沈めよ。
われまこと海を好みき、
やわらかき海の潮ぞ
わが胸の痛み冷やしし。
海とわれ、渝らぬ仲の友なりき。
こんじきのごとくきらめく。
はらからよ、わが死ぬ日、
海ばらにわれを沈めよ。
われまこと海を好みき、
やわらかき海の潮ぞ
わが胸の痛み冷やしし。
海とわれ、渝らぬ仲の友なりき。
Heinrich Heine 1844 Seraphine XV aus Neue Gedichchte
ハインリッヒ・ハイネ 1844「セラフィーヌ 第十五歌」新詩集 より:片山敏彦 訳
ハインリッヒ・ハイネ 1844「セラフィーヌ 第十五歌」新詩集 より:片山敏彦 訳
出典:新譯 ハイネ詩集 片山敏彦 訳 1938 新潮社
注)渝らぬ=かわらぬ 変わらぬ
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