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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の, こだまし, 雲に入り, 野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2019-01-10

H. ハイネ「セラフィーヌ 第十五歌」


詩集「新詩集」より




セラフィーヌ 第十五歌


日に照りて海ばらは
こんじきのごとくきらめく。
はらからよ、わが死ぬ日、
海ばらにわれを沈めよ。

われまこと海を好みき、
やわらかき海の潮ぞ
わが胸の痛み冷やしし。
海とわれ、渝らぬ仲の友なりき。




Heinrich Heine 1844 Seraphine XV aus Neue Gedichchte
ハインリッヒ・ハイネ 1844「セラフィーヌ 第十五歌」新詩集 より:片山敏彦 訳



出典:新譯 ハイネ詩集 片山敏彦 訳 1938 新潮社


注)渝らぬ=かわらぬ 変わらぬ



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