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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2019-01-25

かなしかりけり

 

題詞: 大宰帥大伴卿 だざいのそちおほともきやう の、凶問きようもんこたへし歌一首

(改訂:2019.07.15 アイコン埋込リンク誤記訂正)

 
 
 
世の中は むなしきものと 知る時し
  いよよますます かなしかりけり


大伴旅人 おほとものたびと:萬葉集 793




注)題詞: 凶問=人の死の知らせ(体系) 訃報
注)題詞: 報へし=こたえし 答えた(体系)
注)…時し=時〈とき・名〉+し〔助詞・基本は強意 かつ不確定/推量などの内在を表す〕 …時には …時こそ(全文/辞典:抄訳)
注)いよよ=〈副・いよいよ の変化形〉(全文)


出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店 (大系)

参照:小学館 全文全訳 古語辞典 2004 小学館(全文)
:岩波 古語辞典 補訂版 1990 岩波書店(辞典)



改訂:2019.01.25 注釈 補足
2019.07.15 アイコン埋込リンク誤記訂正



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