百済野の 萩の古枝に 春待つと
居りしうぐひす 鳴きにけむかも
居りしうぐひす 鳴きにけむかも
山部赤人:萬葉集 1431
注)百済野=奈良県北葛城郡広陵町百済の辺り. 藤原京の北西(大系)
注)鳴きに=鳴き〈鳴く・自カ四・連用〉+ に〈ぬ・助動ナ変・連用・完了〉鳴いた. 鳴いてしまった(全訳)
注)けむ=〈けむ・助動四・連体・過去の推量〉…ただろう. …てしまっただろう(全訳)
注)かも=〈終助・感動/詠嘆〉…ことよ. …なあ(全訳)
注)けむかも=原文の漢字「鶏鵡鴨」は「鶯」の縁で鳥の文字を並べた戯書(大系)
出典:新日本古典文学大系 萬葉集2 2000 岩波書店 (大系)
参照:学研 全訳 古語辞典 改訂第二版 2014 学研教育出版(全訳)
改訂:2019.01.08 作者名表記訂正. 注釈末梢加筆
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