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Cogito


東明の空の如く丘々をわたりゆく夕べの風の如く
はたなびく小旗の如く涕かんかな

或はまた別れの言葉の、こだまし、雲に入り、野末にひびき
海の上の風にまじりてとことはに過ぎゆく如く……

2019-01-18

寒き夕は

 

題詞:慶雲きやううん 三年丙午へいご難波宮なにはのみやみゆきしたまひし時に 志貴皇子しきのみこ御作つくりたまひし歌

 
 
 
葦辺あしへ行く かもがひに しも降りて
  寒きゆふへは 大和やまとし思ほゆ


志貴皇子しきのみこ :萬葉集 64




注)羽がひ=羽交ひ〈名〉鳥の左右の翼が交差すること. また そのところ. 転じて 鳥の翼
注)大和=時の都 即留守宅のある場所→大和にいる家族への思いか?(土のちり)
注)…し=〈接・体言 活用語の連用形/連体形 副詞 助詞 などに付く・強意〉(全訳)
注)思ほゆ=〈思ほゆ・自ヤ下二・終止・思われる〉(全訳)


出典:新日本古典文学大系 萬葉集1 2000 岩波書店 (大系)
参照:新編日本古典文学全集 萬葉集1 1999 小学館
学研 全訳 古語辞典 改訂第二版 2014 学研教育出版(全訳)



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